昨日の講座の後で薬草園を巡りながら発見したこと。
オリーブがちゃんと熟していました。
私のように植物にご縁のなかった者としては、
ステージの上で見たことのあったものが、
ステージを下りた姿で、身近なものとして生活感を露にしているようで、
なんとなく秘密を知ったような気分になってしまいました。
そうか、オリーブは瀬戸内の気候に適しているんですね、
なんて、ちょっと前に調べたことなど頭の中に持ち出したりして。
「知る」ということは、いくつか段階があると思っていて、
点だった知識がつながったり、平面的だったことが立体的になったり、
そうなっていくことがけっこうおもしろかったりして。
雑誌編集者として働いていたときのこだわりは、
立体的に知ったことを、平面的な紙の上でも、
できるかぎり立体的に届けることでした。
つまり、経験していないことでも、
自分が経験したことのように感じられること。
でもやっぱり、自分で体験しなければ、立体的になんてなりえない。
土に触れ、成長を心配したり、驚いたりがなければ、
そこに深く共感することはけっこう難しいことなんだなと、
上段に構えて、ピザに載ってるオリーブにウンチク垂れてすいませんと、
オリーブを見て改めて思ったことでした。
さて、こちらは、講座の後に先生のファンクラブ会員を動員して
集めた芍薬の根っこたち。
そうか、根っこが薬用部位だったもんねと、こちらも改めて。
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--Chassol "Music is God my Love"
逆に、知らないから自由に発想できる、ということでもある。子どものように。
肝心なのは、知っているふりをしないこと、だと信じています。
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