2014年10月30日木曜日

20141030:またもやわからないのですが。

これも、またもやよくわかりません。
一体何なのでしょう。
でも、ちょっとかわいかったので。

2014年10月29日水曜日

20141029:トウゴマ。

トウゴマは、そのトゲトゲしい実を縮小させながらも、
未だに毒々しく鮮やかな赤い花をつけているのでした。
でも、この奇妙なビジュアルは、嫌いではないのです。

このトウゴマの種子から抽出されるタンパク質リシンは猛毒。
推定の最低致死量は体重1kgあたりたったの0.03mg。
服用するとリシン分子のサブユニットのひとつが
rRNAの中枢配列を切断する酵素として機能し、
体内でのタンパク質合成が停止、
それが全身に影響していくことによる仕組みで、
服用後10時間程度で毒作用が生じるとのこと。(Wikipedia

でも、多くの毒草とされるものが、
必ずしも毒草としてのみ扱われてはいません。
チョウセンアサガオやマオウだって、薬として活躍しているし。
なんとなく刹那的で、先生の話の中で一番好きな話のうちのひとつです。

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トウゴマ(学名:Ricinus communis)
トウダイグサ科トウゴマ属
原産は東アフリカと考えられているが、現在では世界中に分布している。
薬用部位は種子。漢名で「蓖麻子(ヒマシ)」という。
種子にはヒマシ油が40〜60%含まれていて、
そのヒマシ油にはリチノレン、リチニンなどが含有され、下剤作用がある。
(参考:イー薬草ドットコム

2014年10月28日火曜日

20141028:サクラサク。


先週、水菜の苗を植え付けていたとき、
先生が「桜が咲いてるの、気付いてる?」と言っていたのを
そういえば、と急に思い出して、
先生が言っていた辺りをいそいそと探索し始めたのです。
咲いていました。
今から寒い季節に突入していくこの折に。

先生に確認してみないといけませんが、
「十月桜」という品種、「冬桜」という品種があるそうで、
そのどちらかか、それか、その他の秋に咲く品種か、
あるいは、春に咲く品種で狂い咲きしたか、
ま、要するに、私ひとりで考えたのではよくわからないという
なんともオソマツなもんでございます。
写真を見てみる限りでは、花弁がとても多くて
桃色がちょっと強いので、狂い咲きかな、とも思ったりしています。

ともかく、桜。
写真を数点撮りました。


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サクラ(学名:Prunus×yedoensis cv.Yedoensis
バラ科サクラ属 ※ソメイヨシノのデータをまとめています
薬用部位は樹皮。
外面のコルク層を取り除いた内皮を乾燥させたものが、生薬の「桜皮(オウヒ)」。
ブチロンというエキス錠剤は、サクラの樹皮から作られるもので、
鎮咳去痰剤として用いられている。
おでき、湿疹、じんましんなどには、煎じ液で患部を洗う。
(参考:イー薬草ドットコム

2014年10月24日金曜日

20141024:鉢の薄桃色。

授業が遅くまであるときは無理ですが、
できるときはできるだけ、薬草園に行って水まきすることにしています。
(草抜きは、なんとなく休んでいます)
というのも、9月から新しくダイコンやカブやミズナ、
シュンギクやホウレンソウを植えたので、
その生長を見ているのはとても楽しみなのでした。
ま、生長の早いこと、早いこと。
こないだ植えたばかりのダイコンもカブも、すっかり繁って、
早いこと間引きされるのを待っています。

そんなこんなで、ついでにいろんなところに水まきをします。
意外と楽しいのが、鉢への水まき。
花壇のように鬱蒼とせず、きちんと区画された中で、
スクスクスクと育っています。
この写真の可憐な薄桃色のは、何でしょう。
こういうときに、聞ける距離に先生がいなかったりして、
先生に会ったときには「何だったのだろう」と思ったことすら忘れているのです。

2014年10月23日木曜日

20141023:キイロいもの。

武田薬品の薬草園で説明してもらうまで、
クチナシは完全にノーマークでした。

クチナシの実は、中を割ってみると、こんなふうに真っ黄色。
外から見ているだけでは、こんな様子は想像できていません。
割ってみせてもらったときに頭をよぎったのは、なぜかキハダ。
キハダは木の皮をめくると黄色。
舐めてみると、苦味があるものです。
このクチナシの味にも苦味が。
染料にもなって、たとえば、栗金団のあの黄金色は、
たいがいがクチナシで色づけされたものだそう。
もっと熟すと、見た目にももっとオレンジになります。
名前の由来は実の口が開かないところから「口無し」に。

セイタカアワダチソウです。
今、薬草園では満開。
代萩とも呼ばれる通り、切り花用の観賞植物としても、
すだれなどの材料にも、萩の代用として用いられるそうです。
私は、こういった細かい花がプツプツ咲いているものに、
あんまりよく反応できないのですが、
薬草園で写真を撮っていると、
「私も撮って」みたいな目で見られているように感じたので撮ってみました。
この時期の黄色は、意外と絵になるもんです。

でも、調べてみると、「要注意外来生物」に指定されている他、
日本生態学会によって「日本の侵略的外来種ワースト100」にも
選ばれているんですね。
日本へは明治時代末期に園芸目的で持ち込まれ、
『牧野日本植物図鑑』によると、
「昭和の初めには既に帰化が知られている」との記述もあり、
それ以降、第二次大戦後のアメリカ軍の輸入物資についていた種子などによって
一気に広がって、全国で大繁殖してしまったため(Wikipediaより)だそうで。
自分の足で来たワケではないのに迷惑がられているって、
なんとなく物悲しい感じにも見えてきました。

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クチナシ(学名:Gardenia jasminoides Ellis f,grandiflora Makino)
アカネ科クチナシ属
薬用部位は果実。薬用に適するものは色素の多い完熟したもの。
それを11月頃の霜が下りた後で採取し、風通しのよいところで乾燥させる。
乾燥させたものを、生薬名で「山梔子(サンシシ)」または「梔子(シシ)」という。
有効成分はイリノイド配糖体、ゲニポサイド、カロチノイド色素、クロチンほか。
薬理実験では、胆汁分泌の促進、鎮静、血圧降下作用などが認められている。
その他、古くから消炎、利胆、止血薬として黄疸、肝炎、血便、
血尿、不安、不眠、吐血に用いられてきた。
(参考:イー薬草ドットコム
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セイタカアワダチソウ(学名:Solidago canadensis var. scabra L.)
キク科アキノキリンソウ属
セイタカアワダチソウには、アレロケミカルという天然化学物質を放出し、
他の植物の生長を抑えてしまう「アレロパシー(他感作用)」という効果がある。
薬用部位は花、根。成分にはフラボノイドなどが含まれている。
浄血を助け、細胞に活力をつける、とされ、
毒ガスを吸ったときや、アトピーのかゆみ、長年のぜんそく、
人工透析をしている腎臓病などの人や鮫肌などに効果があるとされる。
(参考:草木ネット話題の森

2014年10月22日水曜日

20141022:スダチとカボス。



カボスとスダチ。それにユズ。
実を見ただけで判別できる人はどのくらいいるのでしょう。
残念ながら、私は、木に成っているのを見ても、
札がかかってなければわかりません。
どうにかしてわかりたいので、葉っぱを比べてみました。
ちなみに、上の写真がカボスで下の写真がスダチ。
一般的には、カボスがテニスボールに、
スダチがゴルフボールに大きさをなぞらえられます。
香りや味にも微妙な違いが。


葉の写真。上がカボスで下がスダチです。
写真には写っていませんが、カボスの枝には鋭い刺もあり、
葉は大きく、厚みがあってしっかりしています。
スダチの葉は小さく、柔らかい。
ちなみに、カボスの産地は大分。スダチの産地は徳島ですね。
薬草園にはもうひとつ、ユズがあります。
これもまた、葉が全然違う。
実の見た目よりも、葉のほうがおもしろいこともあります。

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カボス(学名:Citrus sphaerocarpa)
ミカン科ミカン属
ユズの近縁種で枝には鋭い刺がある。
江戸時代に宗源という医者が京都から大分に苗木を持ち帰ったのが栽培の始まりと伝えられている。
一方、大分には、かつて樹齢300年と言われた古木があり、
現在も樹齢200年前後の古木が残っているため、大分県が原産だとする説も。
クエン酸などの酸を含み、疲労回復効果がある。
また、カボスの皮にはスダチチンというポリフェノールの一種が含まれ、
脂質の代謝を改善し、体重増加を抑制する効果があることも確認されている。
(参考:Wikipedia旬の食材百科
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スダチ(学名:Citrus sudachi)
ミカン科ミカン属
名称の由来は、食酢として使っていたことにちなんで「酢の橘」から「酢橘(スタチバナ)」、
「酢橘」から「スダチ」へと転じた。
カボスとの違いでは、果汁にフラボノイド系としてエリオシトリンが含まれており、
脂質過酸化に対する抗酸化作用が発表されている。
また、果皮や果汁にネオエリオシトリンも検出され、
アレルギーや動脈硬化に関与するリポキシゲナーゼの形成を阻害するとされている。
その他、2006年、徳島大学の研究チームが
スダチの搾りかすに血糖値上昇を抑える効果があると発表した。
(参考:Wikipedia

2014年10月21日火曜日

20141021:ヨロイグサ再来。

この夏に咲いていたヨロイグサがいよいよ終わってしまって
はかないなぁとガッカリしていたところ、
全く思いもよらない花壇に、新しいヨロイグサがいつの間にか出てきていました。
そういえば前に先生が
「ヨロイグサは他のところにも植えた」と言っていたのを思い出して、
これのことやったんやな、とちょっとうれしくなったのでした。
相変わらずのシニカルな姿で、
ヨロイのように守っているかと思えば、
角度を変えて見てみると、パカッとヨロイの蓋を開けて
小さな子どもを背負っているようにも見えるのです。
頭にはちょびっと葉が出ていて、
自然な姿ではあるのでしょうが、どうにも笑いを誘うために
計算を施されたようにも見えてしまうのでした。
ヨロイグサのこういうところが、私は大好きです。

見回すと、薬草園にもたくさんの花が咲いています。
もう何度も同じことで驚いているように感じますが、
花は春だけじゃないんですね。
これは何だろう。

ま、どうりで、このごろになってチョウがたくさん舞っているのです。
(本音を言うと、チョウが産む卵からアオムシがたくさん孵って、
私らの植えたダイコンやカブやミズナを食べてしまうのが腹立たしいのですが)

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ヨロイグサ(学名:Angelica dahurica Benth. et Hook.)
セル科シシウド属
薬用部位は根で、これを乾燥させたものが生薬名で「白芷(ビャクシ)」。
「白芷」の「芷」が、中国語でヨロイグサを意味する。
ビャクアンゲリコールなどのフロクマリン誘導体を含み、
解熱、鎮痛、解毒、排膿作用がある。
血管拡張と消炎の作用から、肌を潤しむくみを取るとして、
古来中国の宮廷の女性たちにより美容用ともされていた。
一般用漢方製剤294処方のうち、五積散、清上防風湯など15処方に配合されている。
(参考:武田薬品ホームページWikipedia

2014年10月20日月曜日

20141019:番外編。六甲高山植物園。

木から赤い実が落ちて、その実から足が伸びているようです。
これ、あまりに華奢で、この赤の玉の色の具合が可憐。
頭が大きくてカラダが虚弱で、妙にいじらしい感じも。
通りすがりのおじさんに教えてもらって見つけた瞬間から、
胸がキュンキュンし通しでした。
だから、何度も何度も名前をたずねたのだけど、
悲しいことに忘れてしまいました。
カメラで姿を押さえることも大事ですが、
メモもやっぱり携帯しておかなければ。
どうせカメラに必死になりすぎるからとバスに置いてきたことを後悔しました。


その、通りすがりのおじさんとは
このドウダンツツジの前でもバッタリ遭遇。
「ボクは、中でもこのドウダンツツジが一番好きで」
と、ポツリポツリ、京都のコトバで植物を語ってくれました。
私がカメラを持っているのを見ると、
「植物の写真は、美しい、いいカタチの植物を被写体にできたら、
それだけでいい写真になる」
と、教えてくれました。
そのおじさんは、どの季節も、大事に大事に足を運ぶんだそうです。
「ま、でもやっぱり春が一番楽しいよ」
私も季節ごとに行けるようにしようと、
やんわり思ったのでした。

とは言っても、六甲の高山植物園には
たくさんの花が咲いていておもしろかった。
根も茎も葉も生きていく本分だとわかりつつも、
やはり花を愛でてしまうのは動物の性なのでしょうか。


リンドウは花盛り。
「やっぱり天然のリンドウはいい」と、
京都市の植物園で品種改良されたコスモスを嘆いていた人が喜んでいました。
ハチなんやらアブなんやら、もブイーンとやってきています。


これは何だったか。
アジサイのような気もしますが、花のカタチがまるで違う。


ツルリンドウ。
うちの薬草園ではもうすっかり終わってしまいましたが。

トリカブトやシクラメン、センブリにラッキョウやクリンソウなど、
他にもたくさん花はありましたが、このあたりにしておきます。


これはマムシグサ。奇妙です。

20141019:番外編。京都市植物公園。


京都市の植物公園です。
入り口近くでは、品種改良されたたくさんのコスモスがありました。
この写真はそのひとつ、花びらひとつずつを袋状にしたものです。
とても華やかで涼しげでアーティスティックで美しい。
だけど、いっしょに歩いていた人曰くの
「そんでも、私は、ふつうの素朴なのんがいいと思うんじゃけど」。
馴染みのものは、馴染みなように。
お好み焼きやらうどんのようなわかりやすいものに限らず、
豆腐だってヨーグルトだって、好みにはお土地柄が現れます。
「お土地柄」とは、それでもかなりバックリとした大まかな表現で、
実際にはもっと細かく、地域性やら、むしろ、家庭の味と言うべきことなのかも。
とにかく、これらはすべて、すなわち「馴染み」。
私たちは経験的に、「美しい」を認識するのかもしれません。

他にもたくさんの魅力的な植物がたくさんありました。
きっとそれらにまつわる、語るべきストーリーもたくさんあるのでしょう。
でも、そのハナシは割愛します。
それらよりも、目がいったのが、
数々のプレートや説明の掲示でした。











手書きではないもののほうが多いのですが、
特に目をひいたのが手書きで記されたプレート。
居酒屋でも手書きだと、新鮮さをイメージさせます。
自分の目利きで選んできた感があります。
それと同じような感じ、というか、
もちろん、手書きではないものにもそういうのがないとは思いませんが、
手書きだと特別に、これら植物の
バックグラウンドにある物語を想起させるのでした。

植物園は90周年。
イベント事があまたあり。
通路ではフリーマーケット、それに、園芸の技術の大会も。
1日中いたいなーと後ろ髪を引かれつつ、次の六甲に向かうのです。

最後に、これ。
湧永製薬の植物園でも見たこの植物は、トウガラシでした。
トウガラシの中でも、「ブラックオリーブ」と言います。

2014年10月19日日曜日

20141018:番外編:武田薬品の薬草植物園。

この土日は、先生のファンクラブの方々といっしょに、
植物園巡りの一泊二日の旅でございました。
目玉は初日の武田薬品の薬用植物園。
ファンクラブの会長さんに「そうそう行けるところじゃない」と言われ、
そらそやわ、と馳せ参じたワケでございます。

さすがに研究所がいっしょになっているので、
かっちりと管理・栽培されているのでした。
たとえば、これはムラサキの栽培の様子。
ひとつずつを管に入れて、土の成分やら水分量やらが
ムラにならないようにしているんだとか。



あと、先生に「これ、ぜひうちの薬草園でもやりましょ!」と
ついコーフンして言ってしまったのが、これ。



わかるでしょうか。
それぞれ、漢方方剤に配合されている薬草をまとめて植えているんですね。
私のように初心者にもすごくわかりやすいし、
フダの横には具体的な商品を置いていたりして、想像もつきやすい。

こんなふうにもしているんです。
説明もしやすいし、親しみやすい。
こんなことをセンスよくできたら、
そら、名物の薬草園になるでしょう。

あとは、うまく撮れたヤツを並べていきます。


ゴシュユ。
ミカン科ですが、この小さな実を口に入れてみるととても苦い。
「この苦さはちょっと…」と言う人がほとんどな中、
私はこの辛みと刳みがけっこう好きなのでした。
先生曰く「漢方の場合は良薬口に甘し」。
カラダに合うものは効果がある場合が多い、ということ。
つまり、私にはゴシュユが合っているということでしょうか。

ゴシュユには、体を温める作用や鎮痛作用などがあり、
冷え症状や血行障害、頭痛や腹痛や生理痛にも。
血の巡りを助けるということになるのでしょうか。
実を食べて「けっこう好きですけど」と言うと、
研究所の人が「ほう、意外ですね」というような顔をしたのが気になるところ。


お茶の花は初めてでした。
ある人が「ね、お茶の花ってかわいいのよ。意外に」と、
胸をときめかせながら、私にかわいさを訴えてきました。
たしかに、このポチョっとした具合と、
シリアスな葉とのアンバランス感が絶妙。
こういうのをキッチュというのでしょうか。


チョウセンアサガオ。
うちの薬草園にあるチョウセンアサガオの花は
うっかり見逃してしまっていました。
というか、咲かなかったのかな?


サトウダイコンは解熱や止血、健胃に。
名前の通り、甘味料としても使われます。
しかし、ダイコンの足はどうしてこうセクシーなんでしょう。


オランダセンニチ。
この横にキバナオランダセンニチもありましたが、
こっちのほうがうまいこと撮れていました。
オランダセンニチは、世界各地で消炎や消化促進の民間薬として使われています。
インドでは頭痛や歯痛にも。


トウガラシ。
色とりどりでポップ。
トウガラシも薬用で使われることがあります。
そのときは、エキスにして温湿布剤に配合したり、
他にも筋肉痛や凍傷、養毛に使われるそうです。
この横にはハバネロ、それにこないだまでギネスに辛さ世界一と
収載されていた種もありました。

ラベンダーも薬効を持ちます。
花や葉、茎に抗菌、消毒作用があって、
神経過敏、筋肉の緊張、痛みの緩和、腸内のガス抜きに。

2014年10月17日金曜日

20141017:たぶん。


聞こうと思ったときになかなか先生に会えないので、
ついつい聞くことを忘れてしまうのですが、
必死で(?)調べて、アキチョウジという植物に行き当たりました。
たぶん、それでしょう。

アキチョウジなら、ヒキオコシと同じ仲間。
ただし、ヒキオコシのように目立つ効用があるワケではなく、
薬効とあえて言うなら「除虫剤や香料」というくらいらしい。
それはそれで、珍しいなぁと思うのでした。
「チョウジ」というのは「丁の字と似ている」ことから。
他に、ちゃんと漢方でおなじみの「チョウジ」というのも。
でも、アキチョウジがシソ科なのに対し、チョウジはフトモモ科なんですね。

調べていると、「メダカの顔に見えてきた」という評も発見。
たしかに、見方によっては魚顔ですな。

これもまたわからないやつ。
間違っていたらかなり恥ずかしいけど、
葉っぱはツバキのような…と思いつつ、でも、ツバキって、
こんなふうに、ひとつのところにツボミを一気につけないよね、
などなど思っていたらわからなくなってしまいました。
何でしょう。

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アキチョウジ(学名:Rabdosia longituba)
シソ科ヤマハッカ属
似たものに「セキヤノアキチョウジ」という植物もあり、
これとアキチョウジとは、なかなか見分けがつきにくい。
茎や葉は除虫剤や香料になる。
(参考:季節の花300

2014年10月16日木曜日

20141016:お茶会という名の。

3年生女子2人とオガタと私と先生とで
(栄養学科の人も2人いたけど、時間がなくなって帰ってしまった)
ハブソウとエビスグサの種を採取してお茶の試飲。
薬草マイスター講座に参加している受講生の方々は
当然のごとく、このエビス茶(ハブソウで作る)や
ハブ茶(エビスグサで作る)のことをよく知っているみたいだけど、
私にとっては初めてのエビス茶、ハブ茶なのでした。

以下、写真たちは全てハブ茶(エビスグサで作る)の様子です。


房から種を取り出す作業。
地味だけど、これが意外とクセになる。
ダベりながら作業しつつ、チョコベビーが食べたくなってしまいました。
この種は、生薬名で「決明子」。
あのケツメイシの名前の由来として有名ですよね。

薬学部の人が多いと、ここではこの有効成分の話になります。
決明子の有効成分はアントラキノン誘導体クリソファノール、
オブツシフォリン、エモジンなど。
下剤として知られているそうで。

表面の光沢が失われるくらいまで煎って、沸かしたお湯にドボン。

色を確かめながら、好みで。

左がエビス茶、右がハブ茶。
色の違いは、煮出した時間のせいだと思います。
ハブ茶のほうがクセがなくて飲みやすい気がしたけど、
味も、煮出した時間の影響がかなりありそう。
実験失敗です。

↓上:エビスグサの葉(8月の写真)、下:ハブソウの種。

探したらエビスグサの種もハブソウの葉も写真が出てきそうですが。

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エビスグサ(学名:Cassia obtusifolia Linn.)
マメ科カワラケツメイ属
葉が黄色になるころ、熟して茶褐色となった果実をよく乾燥させ、
中から種子を集めてさらに乾燥させたものが、生薬「決明子(ケツメイシ)」。
『本草綱目』によると、便通をととのえ、便通をよくして、
目の回りの充血を取ることによって、目がはっきりと見えることが「決明子」の由来。
他に、『神農本草経』にも収載されている。
有効成分はアントラキノン誘導体クリソファノール、オブツシフォリン、エモジンなど。
薬効は非常に広範囲で、便秘、慢性胃腸炎、消化不良、胃拡張、胃下垂、
胃酸過多、胃アトニー、口内炎、黄疸、じんましん、腎臓病、腎盂炎、脚気、
糖尿病、膀胱カタル、婦人病、神経痛、眼病などに効果があることが知られている。
(参考:イー薬草ドットコム