2015年3月8日日曜日

20150308:ジンチョウゲ

寒さと暖かさが行ったりきたり。
ジンチョウゲの花も、咲きそうでまだまだ咲きません。
私はこんなにも楽しみに待っているのに。
沈丁花
いまだは咲かぬ
葉がくれの
くれなゐ蕾
匂ひこぼるる 
若山牧水
そもそもジンチョウゲは、そう簡単には咲いてくれないのです。
花芽はこないだの秋までにできていて、
実際に咲き出すまでには、寒い中、3ヶ月以上を過ごすんだそうで。
今日は久しぶりの暖かな日でしたが、
「開くほどではない」ということでしょう。
花の開花ラッシュの始まりを告げる花、というイメージもありますが、
薬草園を一望すれば、もう咲き始めている気の早いものも続々で、
むしろ、やや慎重な感じすら漂っています。

名の由来は、『和漢三才図絵』によると、
其香烈しく沈香丁香相兼る故に、俗に沈丁花と曰う
とのこと。中国では、この芳香から、瑞香と呼ばれるそうです。

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ジンチョウゲ(学名:Daphne odora)
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
中国原産の常緑低木。雌雄異株で、雌株には球形の液果が赤く熟す。
薬用部位は花。3〜4月の開花期に採取し、日干しにして乾燥させたものを瑞香花と呼ぶ。
クマリン類バニフン、ウンベリフェロンを含有していて、消炎、鎮痛作用がある。
風邪や風邪の喉の痛みに。
(参考:イー薬草ドットコム

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