鉢の中でひっそりと、セリバオウレンが花を咲かせていました。
セリバオウレンの花は目立ちません。
人差し指で目隠ししたらすっぽり隠れてしまいそうなほど小さくて、
透明感のある白い花びらは、周囲に完全に溶け込んでしまうのです。
オウレンは、私の実家の庭にもたくさん生えています。
この鉢の中では茶色く枯れたような葉茎なのでわかりにくいのですが、
「セリバ」の名の通り、緑の、セリに似た葉をしていて、
私はその葉のカタチが好きでよく見ていました。
花は本当に目立たない。
だから、残念ながら、あんまり心を踊らされないうちに、
花の時期が終わっているのがいつものことでした。
これは、寒冷舎にあったオウレン。緑の葉でした。 |
オウレンの種袋は小さく穴が開いて放射状なります。
かえってこっちのほうが目立つし、見た目にも花みたいにチャーミングです。
さて、高知の牧野植物園では、オウレンの葉をシンボルマークにしています。
ただし、こちらは、オウレンといってもバイカオウレンのほう。
バイカオウレンの「バイカ」とは「梅花」のことで、
花は、このセリバオウレンと全然違って梅の花と似ている。
セリバオウレンの葉(また撮影しときます)と違って、
葉が5枚輪生していて、これもまたかわいらしい。
薬効に違いはあるのでしょうか。
また先生に聞かなければ。
セリバオウレン(学名:Coptis japonica var.major)
キンポウゲ科オウレン属
根茎からひげ根を落としたものを黄連、みがき黄連と呼ぶ。
主成分はベルベリン。ベルベリンとはアルカロイドの一種で、
抗菌、抗炎症、中枢抑制、血圧降下などの作用があり、健胃、整腸、止瀉等の目的で処方される。
なお、ベルベリンの特徴は黄色く着色していることで、
「黄連」とは、その黄色の根が連なっているように這っていることから。
この黄色は、同じくベルベリンを主成分とするキハダにも見られる。
(ちなみに、クチナシの黄色はクロシン)
(参考:『広島県の薬草』神田博史著・中国新聞社/Wikipedia/イー薬草ドットコム)
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--Kali Uchis "Call Me"
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