2014年6月20日金曜日

20140620:カキノキの原種


柿の原種は古くに中国から朝鮮へ、朝鮮から日本へ伝わったとされています。
その原種は日本にて改良され、1789年にヨーロッパ、
そこからアメリカへと伝わったらしい。
万葉集にも源氏物語にも、柿の記述はなく、
その辺りから、平安時代より後に柿は改良されたと考えられている、とのこと。
日本ではかなり昔から果実として親しまれてきたかと思っていたから意外。
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
正岡子規の超有名な歌も、明治ですもんね。
それでも、柿は落葉樹で紅葉するから、果実の話はなくとも、
その色の変化がどこかに盛り込まれていても
おかしくなさそうで、ちょっと不思議です。

柿の木の一般的なのは雌雄の株が同じで、
1本の木の中で雌花と雄花を持つんだけど、原種は雌雄の株が別々。
薬草園にはもちろん、原種ではない柿もありますが、
やっぱり原種は珍しいのでこちらを写真におさめてみました。
葉っぱの陰に隠れるようにして直径2cmほどの小さな実。
でもこれは、これ以上は大きくならないそうです。


全景も小振り。
でも、大きいものは10m近くになるとか。
まだまだこれからです。


関係ないけど、私のお気に入りのアマドコロ。
花より葉っぱの流線的な白い紋様が好き。
どうしたらイメージ通りに撮れるのか思案中。

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カキノキ
カキノキ科カキノキ属
落葉樹。
熟した果実は食用、幹は家具材、葉は茶の代わりにもと、
とにかく生活に密着している。
果実にはタンニンが多く含まれ、柿渋は防腐剤としても。
葉にはビタミンCやK、B類といったミネラル分フラボノイドなどが多く含まれ、
血管を強化する作用や止血作用を持つとされるため、
お茶は、民間療法に古くから使われており、
また、近年では花粉症予防にも有効とされ、サプリメント等に加工され商品化されている。
その殺菌効果から柿の葉寿司などにも利用される。
生薬名は「柿蔕(してい)」。
(参考:Wikipedia

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カキノキの原種
カキノキ科カキノキ属
原種の実は渋柿。

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