2014年6月29日日曜日

20140629:ベニバナ、リベンジ。


ベニバナについて、前回「花茶かな」と書きましたが、
どうやら違っておりました。
もっとおもしろい話がありました。

今もなお、咲き乱れるベニバナの軍団ですが、
やや黄色より赤い花のほうが目立つようになりました。
黄色は若いベニバナ、これは徐々に赤色に変わっていくのです。
黄色の色素はサフロールイエローでこれは水溶性、
赤色の色素はカルタミンでこれは水には溶けません。
ベニバナで染色するときには若い黄色の花を使います。
摘んですぐに水にさらして乾燥させる、という作業を何度もくり返すと
水に溶けない赤い色素のみが残るんだそうです。
これを餅みたいに杵でついて使うとか。
つまり、私が「花茶??」と思ったのは単なる無知でございました。
6世紀ごろ、推古天皇の時代から紅色をとるために使われてきたようです。
『源氏物語』では、葵上を弔うために、光源氏が喪服に使用しています。

ああ、何にも知らず、恥ずかしい限りです。
でもその知識を持って改めて見てみると、
黄色の花の花弁がピンとしているのにくらべ、
赤色の花の花弁はペシャンコなんですね。

--------------------
ベニバナ(Carthamus tinctorius)
キク科ベニバナ属
一年草または越年草。雅称を末摘花(すえつむはな)とも言う。
エジプト原産、日本にはシルクロードを通じて4〜5世紀ごろ渡来。
染料としても薬草としても使われる。
染料としては、花を発酵・乾燥させたものが紅色の染料や着色料の材料となり、
生薬としては、紅花(こうか)と呼ばれ、養命酒にも含まれる。
種子からコレステロールを取り除くリノール酸を含む良質の油が採れる。
(参考:Wikipedia季節の花300

0 件のコメント:

コメントを投稿