2014年9月19日金曜日

20140919:ムラサキのタネ採り。

http://eco.pref.yamaguchi.jp/rdb/img/10img/100144_01l.jpgより

薬草園には、ムラサキという植物も育っています。
花は白いのに、「ムラサキ」。
根っこを染料に使うのです。
ちなみに、十二単にも使われていたそう。
うまく撮れないなぁと思っているうちに、花の時期は過ぎ去ってしまって、
気づけばこんな様子になっていたのでした。

先生に「この白いのはタネですか」と質問すると、
「採ってみんさい」と、こんな瓶を渡されたのです。
植物のタネは、全部が全部発芽するわけではありません。
全てが育ってしまうとその一帯の優勢種になってしまうからです。
多様性を考えると、たしかにそうなのですが、
薬用やなんかに使うとなると、話は別。
全部がちゃんと発芽できるように手助けするのです。
たとえば、殻が硬いものを柔らかくしたり、キズを付けてあげたり。
植物体によって、土を酸性にしたり、塩基性にしたりするそう。
ムラサキの場合は、土に石灰を加えてタネと混ぜて、
その後冷蔵庫などで4度程度に低温保存するのです。

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ムラサキ(学名:Lithospermum erythrorhizon
ムラサキ科ムラサキ属
花は初夏から夏にかけて。
古来から紫色の染料として根が用いられ、万葉集にもこの名前が登場している。
「ムラサキ」の言葉の由来は、
この植物が群れになって咲くことから「群れ咲き」からという説と、
花の色がムラになっていることから「ムラ咲き」という説があり、
植物名が染料の色に転用されたとされている。
薬用には根が使われ、生薬名は「紫根(しこん)」。
日本薬局方に収録され、抗炎症作用、創傷治癒の促進作用、殺菌作用などがある。
紫雲膏などの漢方方剤に外用薬として配合される。
その他、抗炎症薬として、口内炎、舌炎の治療に。
近年は絶滅危惧種レッドデータブックIBにランクされている。
(参考:Wikipedia
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