ラベル キク科 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル キク科 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015年3月5日木曜日

20150305:セイヨウフキ

先生に「足元もちゃんと見んにゃ〜」と言われて
ブータンヤマボウシの足元を見てみると、セイヨウフキが咲いていました。
入り口近くの木々の足元には、先生の大事にしている植物があるのですが、
冬の間、地上部には何も出ていなかったりして、
木をしっかり見てみようと近づく意欲的な人(私も)がどんどん踏み込んで
ついには地上部に出られなくなってしまうことも。
足元注意。
こんなにかわいい植物も不意に見られたりするので、
むしろ、足元も楽しみに。

セイヨウフキは、フキノトウとカタチが似ています。
(この写真のは似てないけど。もっと花がたくさん穂状につくのです)
でも、同族別種。先生曰く「これは有毒じゃ」とのこと。
調べてみると、たしかに、急性肝炎や肝不全の恐れがあるそうで、
使い方には注意が必要のよう。
ハーブとしての歴史は古く、ギリシャ時代には
皮膚潰瘍の治療など民間薬としても使われていたとか。
他にも、セイヨウフキの大きな葉を帽子にして遊んだりと、
ヨーロッパではかなりポピュラーな植物だったよう。
私は初めてお目にかかりました。

--------------------
セイヨウフキ(学名:Petasites hybridus)
キク科フキ属
薬用部分は根っこ。ペタシンやイソペタシンなどの薬効成分は、根茎部分に多く含まれている。
また、イヌリンやペクチンも含んでいる。
鎮痙作用を示し、偏頭痛、鼻づまり、花粉症、尿管の炎症改善に用いられ、
ドイツではOTC、アメリカなどではサプリメントとして普及している。
日本でも、健康補助食品などの素材として注目され始めている。
ただし、ピロリジジンアルカロイドを含んでおり、
単離したピロリジジンアルカロイドは肝毒性を有するため、
ハーブとして使うときは毒性アルカロイドを適切に除去していないものは危険。
ピロリジジンアルカロイド以外の成分も肝毒性に関与している可能性があり、注意が必要。
日本では2012年2月に厚生労働省から、消費者に摂取を控えるよう呼びかけがあった。
(参考:/Wikipedia)
--------------------


Tahiri 80 "Heartbeat"

"Can you feel my heartbeat when I'm close to you?"

2014年12月9日火曜日

20121209:キク


さすがに、花を探してウロウロとしても、
このところは目立つものがなくて(桜は健在)、途方に暮れてしまう。
そんな中、冬支度も万端になった方々をヨソに、
華々しく咲き誇っている菊。

「菊」とは漢名で、それを音読みして「キク」。
その「菊」というのは、究極や終わりを意味するそうで、
一年の最後に咲くから、という由来らしい。
小菊は野性味に溢れ、かなり寒くなっても咲くんだとか。
中国では不老長寿の薬効があるとされているそうです。

いよいよ枯れ枝ばかりが目立ってくると、
華やかなものについ吸い寄せられてしまいます。

-----

Herb Alpert "This Guy's In Love With You"

2014年10月23日木曜日

20141023:キイロいもの。

武田薬品の薬草園で説明してもらうまで、
クチナシは完全にノーマークでした。

クチナシの実は、中を割ってみると、こんなふうに真っ黄色。
外から見ているだけでは、こんな様子は想像できていません。
割ってみせてもらったときに頭をよぎったのは、なぜかキハダ。
キハダは木の皮をめくると黄色。
舐めてみると、苦味があるものです。
このクチナシの味にも苦味が。
染料にもなって、たとえば、栗金団のあの黄金色は、
たいがいがクチナシで色づけされたものだそう。
もっと熟すと、見た目にももっとオレンジになります。
名前の由来は実の口が開かないところから「口無し」に。

セイタカアワダチソウです。
今、薬草園では満開。
代萩とも呼ばれる通り、切り花用の観賞植物としても、
すだれなどの材料にも、萩の代用として用いられるそうです。
私は、こういった細かい花がプツプツ咲いているものに、
あんまりよく反応できないのですが、
薬草園で写真を撮っていると、
「私も撮って」みたいな目で見られているように感じたので撮ってみました。
この時期の黄色は、意外と絵になるもんです。

でも、調べてみると、「要注意外来生物」に指定されている他、
日本生態学会によって「日本の侵略的外来種ワースト100」にも
選ばれているんですね。
日本へは明治時代末期に園芸目的で持ち込まれ、
『牧野日本植物図鑑』によると、
「昭和の初めには既に帰化が知られている」との記述もあり、
それ以降、第二次大戦後のアメリカ軍の輸入物資についていた種子などによって
一気に広がって、全国で大繁殖してしまったため(Wikipediaより)だそうで。
自分の足で来たワケではないのに迷惑がられているって、
なんとなく物悲しい感じにも見えてきました。

--------------------
クチナシ(学名:Gardenia jasminoides Ellis f,grandiflora Makino)
アカネ科クチナシ属
薬用部位は果実。薬用に適するものは色素の多い完熟したもの。
それを11月頃の霜が下りた後で採取し、風通しのよいところで乾燥させる。
乾燥させたものを、生薬名で「山梔子(サンシシ)」または「梔子(シシ)」という。
有効成分はイリノイド配糖体、ゲニポサイド、カロチノイド色素、クロチンほか。
薬理実験では、胆汁分泌の促進、鎮静、血圧降下作用などが認められている。
その他、古くから消炎、利胆、止血薬として黄疸、肝炎、血便、
血尿、不安、不眠、吐血に用いられてきた。
(参考:イー薬草ドットコム)
--------------------
セイタカアワダチソウ(学名:Solidago canadensis var. scabra L.)
キク科アキノキリンソウ属
セイタカアワダチソウには、アレロケミカルという天然化学物質を放出し、
他の植物の生長を抑えてしまう「アレロパシー(他感作用)」という効果がある。
薬用部位は花、根。成分にはフラボノイドなどが含まれている。
浄血を助け、細胞に活力をつける、とされ、
毒ガスを吸ったときや、アトピーのかゆみ、長年のぜんそく、
人工透析をしている腎臓病などの人や鮫肌などに効果があるとされる。
(参考:草木ネット/話題の森)

2014年10月9日木曜日

20141009:番外編。湧永製薬の薬草園2。


たくさん、たくさん撮ってきたので、続きです。
見学実習で湧永製薬に行っていた女の子に薬草園のことを聞くと、
「うーん、お花はなかった」とのことでした。
 でも、こんなにもたくさん咲いていましたよ、ということで。
(もしかしたら、中まで入らなかったんだろう)

これはシオン。
春顔負けの勢いで咲き乱れております。
虫たちも、カラダにしっかりと花粉をなすりつけているのです。


上は、クロバナヒキオコシ。下は、ヒキオコシです。
クロバナヒキオコシ、とはいいながら、
本当のクロバナヒキオコシと違って濃い桃色。

弘法大師が一人の行者が倒れているところに行き当たり、
すぐ近くにあった草をしぼって、その汁を口に含ませたところ、
その行者がたちどころに元気を取り戻して旅を続けられた、
という故事から「ヒキオコシ」という名に。
(苦すぎて目が覚めた、という説も)
別名の「延命草」も、同じ由来です。
小豆島のとある寺院では、数百年も前からヒキオコシを栽培し、
全草のエキスで作った薬を腹痛や胃痛、食あたりなどの治療に用いたとか。
以上、「イー・薬草・ドットコム」より。

よく見ると、淡い紫。
色が濃いものよりも、白いほうがパターン柄にはいいですね。

まだまだ若いノゲイトウも。
レモンバームの陰に咲いていました。

あとは、名前がわからないのですが、




こんなにも。
最後のは、薬用でなく、園芸のコーナーに。
黒い葉、というのは、アントシアンがすごくたくさん、
ということなのでしょうか。
だとしたら、目によさそう…?

--------------------
シオン(学名:Aster tataricus)
キク科シオン属
薬用部位は根と根茎。生薬名は「紫苑(シオン)」。
特異なにおいが特徴。なめると、甘い味からだんだんと苦みに。
有効成分はサポニン。気道粘膜の分泌促進により、痰が出やすくなる。
その他、利尿作用も。漢方方剤には、桔梗や百部、荊芥とともに、止嗽散として。
また、薬理実験にて、紫苑に含まれる成分に、
エーリッヒ腹水がんに対する抗ガン作用があることが認められている。
(参考:イー・薬草・ドットコム)
--------------------
ヒキオコシ(学名:Rabdosia japonica)
シソ科ヤマハッカ属
薬用部位は全草。生薬名は「延命草(エンメイソウ)」。
苦み質として、プレクトランチン、カウレン系のジテルペン、エンメイン、
イソドトリシン、ラブドシイン,オリドニン、トリコドニン、ポニシジンなど。
これらは、抗菌作用、抗腫瘍作用が期待できる。
消化不良、食欲不振、腹痛などに。
(参考:イー・薬草・ドットコム/やなぎ堂薬局ホームページ)
--------------------
ノゲイトウ(学名:Celosia argentea L.)
ヒユ科ケイトウ属
薬用部位は種子。生薬名で「青葙子(セイショウシ)」。
秋に集めて日干ししたものを用いる。成分中に脂肪油などを含んでいる。
青葙子には、血圧を下げる作用があり、高血圧のほか、目の充血にも。
(参考:久光製薬ホームページ/『原色薬草図鑑』北隆館)

2014年10月8日水曜日

20141008:秋の風流。


私の畑には、どこから種が飛んできたのか、
まだ夏になる前からぐんぐんと育っていたハギが
(これだけはなんとなく抜かずに大事にしていた)
いよいよ美しい花をつけたのでした。
荒れ地に生えるパイオニア植物。
先端はしなやかにしだれて美しいけれども、
毎年新しい芽を出す、たくましい植物です。
これは秋の七草の一つ。お月見には欠かせないお供え物でもあります。

そうそう、今日は皆既月食でした。
街ナカで、校内で、スーパーの前で、至る所で
人が立ち止まり、ケータイを空に向けている様子は奇妙でもありますが、
私も同じようにケータイを空に向けて、
「雲で隠れて見えない」と送ってきた、
遠くにいる友だちに写真を送ろうと試みたりしたのでした。
これぞ、新型風流?
わけている 庭しもやがて 野辺なれば 萩の盛りを わがものに見る——西行法師

おけらも秋の七草のひとつ。
薬草園にあるのはホソバオケラ。
今、次から次へと花を開いています。
恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出なゆめ——作者不詳
「山でうまいものはオケラにトトキ(ツリガネニンジン)、
里でうまいものはウリ、ナス、カボチャ」
と里謡に謡われていて、つまり、山菜として生活に溶け込んでいました。
(食べるのは、春の若芽。茹でて和え物にするらしい)
京都には「をけら祭り」という神事があって、
ここでをけらの根を焚き、その火を縄に移し、人々は家に持ち帰ります。
その火種を神棚や仏壇に、それに、正月のお雑煮を焚く火種にしたり、
これで一年の無病息災を祈願したとのこと。
生薬名で「朮」(ホソバオケラは蒼朮ですが)には
尿や汗、胆汁など体内の水分代謝異常を調節する作用があり、
この薬効が派生して、祈願に用いられるようになったようです。


ハギやオケラの姿を見て「秋やなぁ」と感じられる人は
今はどのくらいいるのでしょうか。
少なくとも私はこの秋にハギやオケラを「ソレ」だと思って初めて見たので、
これらを見て「秋やなぁ」と感じられるようになるには
まだ数年かかるのでしょう。
秋の象徴「秋の七草」。
教養として知っておくべきもののひとつでしょうが、
私のように「見てもソレとわからない」と実がないのは、
上っ面で、なんとなく味気ないですね。

--------------------
ヤマハギ(学名:Lespedeza bicolor)
マメ科ハギ属
薬用部分は根。煎じた液は、婦人のめまいやのぼせに効くとされる。
(参考:『原色薬草図鑑』北隆館)
--------------------
オケラ(学名:Atractylodes japonica)
キク科オケラ属
薬用部位は根茎で、「白朮(ビャクジュツ)」と称する生薬。
芳香性の精油を含み、健胃用などに用いられ、
四君子湯、健脾湯などの漢方方剤にも。
(参考:『原色薬草図鑑』北隆館)

2014年9月27日土曜日

20140927:ホソバオケラのツボミ


先生に、秋ならどの植物か聞いてみると、
「10月やったら、リンドウかオケラ」とのこと。
そこで、ホソバオケラ。
すでに白い花を開いているものもありますが、
こちらのほうがカタチもキレイ。

さて、この写真を撮ったのは27日だし、
このブログの日付も27日にしてはみましたが、
書いている今は、29日の朝でございます。
昨日は「書く仕事」というセミナー(…というべきか??)の
手伝いに行ってまいりました。
私はこれまで、書く仕事をしていたけど、
ま、読んでの通りで、テクニック云々というものは
全く持ち合わせていないのです。
中国新聞の記者さん、タウン誌の元編集長、
それにフリーライターの方を交えて、
聴衆者は10数名という超少人数でやりました。
(いつもこのくらいの小さいキャパ。かなり贅沢)

「書く」という仕事に私が思うおもしろさは、
ひとつは、同じものを表現したとしても、視点の違いが顕著に表れるということ。
もうひとつは、書いているうちに、書いている本人の中でより噛み砕かれて
「あーそうか」と腑に落ちることをたくさん繰り返しながら書かれた文章は、
ぐいぐいと力を持っているというか、だいたい成功である場合が多いこと。
(このあたりのプロセスは、同じ文章でも論文やレポートと違っている)
つまり、感じていることを言葉にして整理する、ということは、
それそのものがずばり、仕事でありながらアドベンチャーのような感覚。
(だから、それでお金を稼ぐ、ということが苦しくもある)
3人の話もだいたい同じようなもんで、
くやしーなーと羨望の眼差しを向けながら、
いろんなことを思い出していたのでした。
「わかりにくいことを、おもしろく」
「おもしろくないことを、おもしろく」
線路を切り替える前に強く思ったことを、再度確認した一日でした。
昨日は人生初の売り込みもしてみたし。
仕事もらえるといいな。

ホソバオケラは、書くための口実と化してしまいました。
またすぐ咲くだろうから、そのときに、また。

--------------------
ホソバオケラ(学名:Atractylodes lancea DC.)
キク科オケラ属
中国原産の多年草で、日本には八代将軍吉宗の時代に伝来。
日本産のオケラに比べて、葉が細いことからこの名になった。
薬用部位は根茎。生薬名は蒼朮(ソウジュツ)。
アトラクチロジン、アトラクチロジノール、ヒネゾール、
β-オイデスモール、エレモールなどが含まれ、漢方処方に用いられる。
蒼朮が配合される漢方処方には、神経質でのめまいや動悸のする場合、
息切れがして頭が痛いときに用いる苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)のほか、
平胃散(ヘイイサン)、五苓散(ゴレイサン)、消風散(ショウフウサン)、
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)など。
ちなみに、日本産のオケラは生薬名で白朮(ギャクジュツ)。
1708年にまとめられた『大和本草』によると、
「蒼朮は汗を発し、風寒湿を去り、気を下し、痰食水を消す」
「白朮は脾胃を強くして飲食を進め、虚を補ひ、汗や瀉を止める」とある。
(参考:イー薬草ドットコム)
--------------------

--Earth, Wind & Fire "September"
我ながらベタですな。ホンマのとこ、Decemberの歌やけどね。

2014年9月22日月曜日

20140922:いがいが。


春の間からすでにとんがっていたチョウセンアサガオ。
白く優雅そうな花を咲かせるようですが、
花を見ることなく、実が熟していました。
これは6月ごろの姿。すでに痛そう。

今日は、薬草園で作業をしていた人が多く、
私が「この実はなんですか?」と聞きまわっていたら、
おもしろい話を教えてもらいました。

1800年ごろ、世界で初めて全身麻酔薬を創製して乳がん手術に成功したのは、
紀州の外科医、華岡青州という人でした。
彼は、和漢古今の本を読みあさって、山から草根実を採取し、
空地に薬草を栽培して、鳥や動物で薬効を試すのみならず、
自分のカラダ、母のカラダ、妻のカラダでも薬効を調べたようです。
その結果、母は死に、妻は中毒で失明したとか。
恐ろしい話ですが、これらの実験から、
「通仙散」という麻酔薬が誕生したとのこと。
これには、チョウセンアサガオの花、葉、味、ヤマトリカブトなどの根塊、
ヨロイグサの根、トウキの根、センキュウの根茎、テンナンショウの根茎が
それぞれ配合されています。
通仙散よりも先に、チョウセンアサガオを配合した薬方はあったようで、
それを参考にしながらつくられたこの薬は、
より体内吸収速度を抑えて安全性を高めたものなんだそうです。
以上、『イー・草・ドット・コム』も参照しました。

チョウセンアサガオの根はゴボウとよく似ています。
ただし、ゴボウと違って毒性が強い。
あと、チョウセンアサガオのつぼみはオクラとよく似ている。
もちろん、強力に毒性ありです。
チョウセンアサガオに関する中毒の話は、
ちょっと調べるとたくさん出てきます。要注意ですね。

チョーシにのって写真を撮っていたら、
脇の下やら腕にチクチクするものが。
「先生!、服にいっぱいつくんじゃが、こりゃあ、何じゃろ!」
と作業をしていたおじさまたちと私とで大騒ぎがはじまりました。
「そりゃ、ゴボウじゃが」と先生。
ゴボウは根っこをいただきます。
根っこばかりを見ているので、まさかこんな風貌だとは気付かないのです。
ゴボウの茶色部分に栄養素が多く含まれるので、
洗いすぎないことがポイント。

先日「これはなんだろう」とウヤムヤにしていたのは
猛毒・リシンの元であるトウゴマでございました。
こちらもいがいがとしています。

先生の話によると、毒を調べて薬草につなげることが多いとのこと。
それは、毒が代謝に直結するからだし、
その要素を何らかのカタチで薄めたり、中和させることで
カラダのどこかを補ってくれる薬になる。
一番最初に、先生の講座を受けたときに聞いた話ですが、
私はなぜかちょっとワクワクしながら、
話がストンと腑に落ちるのを感じたのでした。

--------------------
チョウセンアサガオ(Datura metel/L.)
ナス科チョウセンアサガオ属
葉や花をみると確かにそうなのだが、ナス科だったとはちょっと意外。
仏様が説法するときに、天から降りてきて人の心に喜びを感じることができる花、
という意味で梵語から「マンダラゲ(曼荼羅華)」との異名もある。
日本には17世紀末ごろに伝来。園芸用には「ダチュラ」の名で流通している他、
「キチガイナスビ」とも呼ばれている。
一年草で、夏から秋にかけて漏斗状の白い花を咲かせる。
果実は球形。短いとげが多数付いており、
熟すと割れて、中に入っているたくさんの種子を飛ばす。
有毒部分は花または全草、種子、葉。全草にトロパンアルカロイドを含み、
日本薬局方では毒薬に指定されている。
副交感神経抑制作用、中枢神経興奮作用がある。
現在ではアトロピン、スコポラミンの抽出原料とされている。
(参考:Wikipedia/イー・草・ドット・コム/『原色薬草図鑑』北隆館P77)
--------------------
ゴボウ(Arctium lappa L.)
キク科ゴボウ属
ユーラシア大陸原産で、縄文時代か平安時代に日本に伝わったといわれる。
食すようになったのは江戸時代から明治にかけて。根や葉を食用とする。
花期は6〜7月。紫色のアザミに似た、トゲのある花を咲かせる。
ゴボウにはポリフェノールであるクロロゲン酸が豊富に含まれている。
このクロロゲン酸はゴボウを水にさらしたときに出てくる茶褐色の成分で抗酸化作用がある。
そのため、皮をむかない、水にさらさずすぐ調理する、大きめにゴロンと切る、
というのがゴボウ調理の三大新常識となっている。
その他、食物繊維、特に、イヌリンを主体とする水溶性食物繊維が豊富。
薬用部分は葉(牛蒡葉=ゴボウヨウ)、種子(牛蒡子/悪実=アクジツ)、根(牛蒡根=ゴボウコン)。
牛蒡根は発汗利尿作用に、悪実は浮腫、咽頭痛、解毒に。
乳腺炎に、種をそのまま食べるか煎じる使用法も有効として民間に口伝えで知られる。
繊維質が豊富なことから、便秘予防にも。
試験管レベルの実験では、酸素状態の悪い大腸がんの細胞に対して、
選択的に倍加した毒性を発揮する性質があるともされるが、
大腸がんや直腸がん予防に効果がある、というのは正確ではない。
(参考:Wikipedia/『原色薬草図鑑』北隆館P123)
--------------------
トウゴマ(Ricinus communis)
トウダイグサ科トウゴマ属
種子から得られる油はひまし油として広く使われている。
また、種にはリシンという毒タンパク質がある。
種子は主にリシノリンなどのトリグリセリドを多く含む。
紀元前4000年頃のエジプトの墓所からもトウゴマの種は見つかっており、
また、ヘロドトスや他のギリシャ人旅行者は、ひまし油を
灯りや身体にぬる油として使用していたという記述も。
インドでも、紀元前2000年頃からひまし油を灯りや便秘薬に使っていたという記録があったり、
中国でも数世紀にわたって、内用・外用の医薬品として処方されている。
現在、ひまし油は日本薬局方に収録されており、下剤として使われる。
ただし、猛毒のリシンが含まれているため、使用には要注意。
特に、妊娠中や生理中の女性は使用してはならない。
種子そのものを口にする行為はさらに危険。
(参考:Wikipedia)
--------------------

--Suzanne Vega "Tom's Diner"

2014年9月17日水曜日

20140917:ヒガンバナよりはじめて。


四万十川の源流点近くにある実家の周辺には、
ヒガンバナがたくさんすっくと立ち上がっていて、
この時期になると河原の周辺が赤い花でいっぱいになります。
「そうか、夏が終わったんか」と思うのは、その花を見たとき。
子どものころ、植物マニアの姉が
「饅頭を下げてるみたいやろ、だから曼珠沙華」と教えてくれました。
どこに饅頭らしきものがあるのだろうと、今でも思っています。

この白いのは何かなと思ったら、白いヒガンバナなのでした。
どうりで同様に、曼珠沙華。
葉のない、異様な立ち上がりが特徴なのも同じく。
得意気に母に話すと「白はふつう」とバカにされてしまいました。

先生が言うには、ヒガンバナを町おこしに使うところは、
この時期より少し前、つまり夏も終わりかけになると、
一気に草を刈るんだそうで。
そうすると、ヒガンバナの花芽が起きてくるのがよくわかる。
私はできれば、花が開く前の、その、花芽が起きてくる様子を見てみたい。


藤袴
きて脱ぎかけし
主や誰
問へどこたへず
野辺の秋風
※金槐和歌集 源実朝
小さいピンクのツボミが、たくさん、たくさんありました。
「手でさわーっとかきわけたら、いい匂いがするよ」と先生。
今日はやってみませんでしたが、明日また、やってみるとしましょう。

--------------------
ヒガンバナ(学名:Lycoris radiata Herb.)
ヒガンバナ科ヒガンバナ属
全草有毒の多年生の球根性植物。散形花序で6枚の花弁が放射状につく。
開花終了の後、線形の細い葉をロゼット状に出す。花と葉が同時に出ることはない。
日本全国で見られるものの、自生ではなく、
中国から、稲作の伝来時に土とともに帰化したものといわれている。
鱗茎はデンプンと有毒成分のリコリンを含むが、
リコリンは水溶性で、長時間水にひたせば無害化できるため、
戦時や非常時に食用とされたことも。
また、鱗茎は石蒜(せきさん)という生薬で、利尿や去痰作用があるが、
有毒のため、民間療法としての利用は危険。
また、その毒成分のひとつであるガランタミンは
アルツハイマー病の治療薬として利用されている。
ちなみに、「曼珠沙華」とは、法華経などの仏典に由来。
(参考:Wikipedia)
--------------------
フジバカマ(学名:_eupatorium japonicum)
キク科ヒヨドリバナ属
秋の七草のひとつ。
生草のままでは香りがないが、乾燥すると、茎や葉に含まれるクマリン配糖体が加水分解されて
オルト・クマリン酸が生じ、桜餅の葉のような芳香を放つ。
平安時代、女性は、フジバカマを干した茎や葉を水につけて髪を洗った。
薬用部分は全草。生薬名は蘭草(らんそう)。
花期に地上部の全草を刈り取って日干しにし、香りが出たら陰干しに。
乾燥したら、容器で密閉貯蔵する。
水で煎じて糖尿病、浮腫、月経不順に有効。
また神経痛、皮膚のかゆみには外用として入浴剤に。
観賞用などにも栽培される。
(参考:Wikipedia/季節の花300/『原色薬草図鑑』北隆館P140)
--------------------
It's everything I know.
It's everything I feel.
It's everything and everyone around me that I see.
——Neneh Cherry "Everything"


明日は研修。
力いっぱい足で頭を押さえつけられたような感覚が、なんとも胸くそ悪し。
ささくれをひとつずつ丁寧になでつけるしかないでしょう。
笑い話にできるくらい落ち着いたら、モレなくネタにさせていただきます。

2014年6月29日日曜日

20140629:ベニバナ、リベンジ。


ベニバナについて、前回「花茶かな」と書きましたが、
どうやら違っておりました。
もっとおもしろい話がありました。

今もなお、咲き乱れるベニバナの軍団ですが、
やや黄色より赤い花のほうが目立つようになりました。
黄色は若いベニバナ、これは徐々に赤色に変わっていくのです。
黄色の色素はサフロールイエローでこれは水溶性、
赤色の色素はカルタミンでこれは水には溶けません。
ベニバナで染色するときには若い黄色の花を使います。
摘んですぐに水にさらして乾燥させる、という作業を何度もくり返すと
水に溶けない赤い色素のみが残るんだそうです。
これを餅みたいに杵でついて使うとか。
つまり、私が「花茶??」と思ったのは単なる無知でございました。
6世紀ごろ、推古天皇の時代から紅色をとるために使われてきたようです。
『源氏物語』では、葵上を弔うために、光源氏が喪服に使用しています。

ああ、何にも知らず、恥ずかしい限りです。
でもその知識を持って改めて見てみると、
黄色の花の花弁がピンとしているのにくらべ、
赤色の花の花弁はペシャンコなんですね。

--------------------
ベニバナ(Carthamus tinctorius)
キク科ベニバナ属
一年草または越年草。雅称を末摘花(すえつむはな)とも言う。
エジプト原産、日本にはシルクロードを通じて4〜5世紀ごろ渡来。
染料としても薬草としても使われる。
染料としては、花を発酵・乾燥させたものが紅色の染料や着色料の材料となり、
生薬としては、紅花(こうか)と呼ばれ、養命酒にも含まれる。
種子からコレステロールを取り除くリノール酸を含む良質の油が採れる。
(参考:Wikipedia/季節の花300)

2014年6月26日木曜日

20140626:初夏の満開。


「花になる」は、植物にとっては、
ただ花粉の媒介者を呼ぶための戦略のひとつでしかない。
こないだも、BSチャンネルD-LIFEの映画でそんな話をしていた。
よくわかっているんだ、そんなこと。
人間だってある種の媒介者なんだから
「キレイ」やら「カワイイ」って思うということは、
その戦略にハマってるってことなんだろう。

これ、たぶんキク科だろうと思ってしつこく調べてみると、
似た写真のもので「ホソバムラサキバレンギク」というのが。
たぶんこれでしょう。

ガクがフレアーの層みたいに、こんなに。

名前のわからない花は他にも。
これなんて、どうでしょう。

これはツル性。
新芽が赤いのが、花に見えるのですね。
渋い朱色と、産毛に包まれた感じがカワイイ。

次に紹介するのは、知ってますよ。

ゴボウ。
アザミのような、実のような、そんな花が開きました。


これはクチナシ。
アリが営みの最中でした。

詳しいことは調べて、近々、またアップします。


--------------------
ホソバムラサキバレンギク(学名:Echinacea pallida Britton)
キク科ムラサキバレンギク属
北米原産の多年草で、耐乾性、耐寒性、耐暑性などがあり、極めて育てやすい植物。
初夏から晩秋まで赤紫色の花を咲かせる。
根(生薬:エキナセア根)の成分が免疫系を亢進することが分かり、
体の防御機能が低下した際にかかり易い風邪や感染症、
皮膚病治療や予防、傷の回復力を高めるなど、
「免疫力向上に有効なハーブ」として世界中で愛飲されるサプリメントにも。
(参考:武田薬品工業)

--------------------
ゴボウ(学名:Arctium lappa L.)
キク科ゴボウ属の多年草
ゴボウを水にさらすと出てくる茶色はクロロゲン酸。
クロロゲン酸はポリフェノールで、抗酸化作用がある。
その他、食物繊維、特に水溶性食物繊維が豊富。
イヌリンが水溶性食物繊維の主体を成している。
日本には薬草として中国から伝来し、
生薬、漢方薬に用いられ、利尿、発汗、血液浄化、皮膚疾患の薬の材料としても使われる。
薬草としては発汗利尿作用のある根(牛蒡根:ゴボウコン)のほか、
浮腫、咽頭痛、解毒に用いる種子(悪実:アクジツ、牛蒡子:ゴボウシ)を用いる。
(参考:Wikipedia)

--------------------
クチナシ(学名:Gardenia jasminoides Ellis)
アカネ科クチナシ属の常緑低木
果実は漢方薬の原料(三梔子)。煎じて黄疸などに使われる。
黄連解毒湯などの漢方方剤に使われる。
果実にはカロチノイドの一種、クロシンが含まれ、乾燥させた果実は
古くから黄色の着色料として用いられた。発酵させることによって青色の着色料にもなる。
これは繊維を染める他、食品にも用いられ、サツマイモや栗、和菓子、たくあんなどを
黄色に染めるのに用いられる。
(参考:Wikipedia)

2014年6月22日日曜日

20140622:ベニバナ


この土曜日には、薬草園で、ベニバナを摘んで
お茶にしたり、染め物もやったりしたのかな。
私は昨日は行けなくて、今日行ってみると、テントの下のテーブルの上に、
ベニバナの花びらが入った紙コップが置いてあった。
白い紙コップの中に散らばったオレンジとキイロの細長い花びら。
何と言うべきか。なんとなく美しい。
このベニバナたちはただいま満開。



もうひとつ、ベニバナ畑の筋がある。
この満開の花たちと同じ時期に蒔いたものだと思うけど、
そっちの花期はまだ先のよう。
雑草に覆われすぎて、日光を受けられないヤツもいたのか。
金曜日の夕方と今日の午後は、こちらの畑の草引きをずっとしていた。

ベニバナとほぼ同じ場所に生えている雑草など、
いっしょにベニバナを抜いてしまわないよう、
ベニバナの根っこを傷めてしまわないよう、抜き方には技術を要する。
間違って抜いてしまったときなど、
言い訳のように埋め合わせをしてしっかりと土を押さえ込む。
草引きをしていると無心になれる。
ぼんやりと考え事でもしているつもりでいたけれど、
今日、少し自分のことを観察していたら、
雑草をどの方向に、どの角度で抜くか、
みたいなことしか考えていないことに気づいたのだった。

--------------------
ベニバナ
キク科ベニバナ属
一年草または越年草。雅称を末摘花(すえつむはな)とも言う。
エジプト原産、日本にはシルクロードを通じて4〜5世紀ごろ渡来。
染料としても薬草としても使われる。
染料としては、花を発酵・乾燥させたものが紅色の染料や着色料の材料となり、
生薬としては、紅花(こうか)と呼ばれ、養命酒にも含まれる。
ベニバナのキイロを紅色にするには、
花を摘んですぐに水にさらして乾燥させる作業を何度もくり返すらしい。

2014年6月17日火曜日

20140617:雨の日のゴボウ


















写真を愛好する父は、雨とあらばすかさずカメラを持って外に出ます。
雨の日のほうが植物の色が濃く見えるし、
雨粒の光具合がちょっと色っぽいから。
私もマネして長靴履いて、行ってみました。
写真の心得がなく、手ぶれか、予期せぬソフトフォーカスで
せっかくの雨を美しく撮れなくてとても残念。
ま、でも、植物はやっぱり心なし生き生きとして見えるのでした。
雨は雨で、オツなものです。

上の写真はゴボウ。
アザミみたいにトゲをたくさんつけています。
これからいよいよ開く準備を整えているようです。
花の色は紫。
私は見たことがないので楽しみ。

ゴボウはユーラシア大陸原産で外来種らしい。
でも、伝わったのは縄文時代じゃないか、とのことで
ま、そんな記憶の遠い時代なら、もういいじゃないか、という気がする。
食べるようになったのは江戸から明治とのこと。
それに、ゴボウを野菜として食べるのは日本と朝鮮半島くらいのものらしい。
世界的には、ゴボウは薬用として使われることがほとんどで、
欧米では根をハーブに用いているし、
生薬・漢方薬としては利尿、発汗、血液浄化、皮膚疾患の
薬の材料として用いられている…云々。

ゴボウの葉の裏を見てみましょう。


















これは何の虫でしょうか。
最初、アリかなーと思ったけど、よく見てみると、
羽もあるし、アリとは形状も違っていました。
きっと、アブラムシです。
雨避けに集まったのでしょうか。
それとも、ゴボウの茎は美味なのでしょうか。





















--------------------
ゴボウ
キク科ゴボウ属の多年草
ゴボウを水にさらすと出てくるあの茶色は、クロロゲン酸。
クロロゲン酸はポリフェノールで、抗酸化作用がある。
そのため、ゴボウ調理の三大新常識に
「皮はむかない、水にさらさずすぐ調理、大きめにゴロンと」が挙げられるらしい。
日本には薬草として中国から伝来。
薬用としては発汗利尿作用のある根(牛蒡根:ゴボウコン)のほか、
浮腫、咽頭痛、解毒に用いる種子(悪実:アクジツ、牛蒡子:ゴボウシ)を用いる。
(参考:Wikipedia)