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2014年7月16日水曜日

20170716:オニユリ


オニユリがおとついくらいから花開いています。
近寄ってみると、雨の中、アリがせっせと作業中でした。


オニユリが咲いたのを見ると、
みなさん、花よりも「ムカゴもいいなー」と呟くのがおもしろい。
ちなみに、以前、シャクヤクのところでも書いた
「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」という
古からの美人のたとえにもユリは登場します。
これらは全て婦人病の薬草。
姿形を模しただけじゃなく、
これらを薬草として用いると美人になるという意味もあるとか。

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オニユリ(Lilium lancifolium)
ユリ科ユリ属
花びらに黒い斑点が目立つ。花の色や形から赤鬼を連想させ、「鬼百合」に。
ムカゴは、茎や葉の付け根などにできる、養分をためた小さなかたまりのこと。
薬用部分は鱗茎で、生薬で「百合(ひゃくごう)」という。
有効成分は、多量のデンプン、タンパク質、脂肪、ビタミンCなど。
鎮咳、鎮静、滋養、強壮、解熱、利尿薬として用いる。
(参考:Wikipedia季節の花300/『広島県の薬草(中国新聞社/神田博史著)』p.52)

2014年7月4日金曜日

20140704:クサスギカズラ


昨日、アマドコロのデータを整理しながら、
「あれ、クサスギカズラって、あったぞ」と、
今日は薬草園でクサスギカズラの探索をしていました。
なんというか、名前の通り、
草だし、杉っぽいし、ツル(カズラ)だし。
あ、それに、アマドコロは「クサスギカズラ科」なのに、
クサスギカズラは「ユリ科クサスギカズラ属」なんですね。
なんなんでしょう、この違い。
(また姉に「あんたはホンマに何にも知らんのやね」と笑われそうです)

Wikipediaによると、
クサスギカズラ目に属する。アスパラガス科、キジカクシ科ともいう。かつてはユリ科に含められていた。代表的な種としてアスパラガス、日本に自生するものではクサスギカズラ、キジカクシなどがある。(中略)地下茎で繁殖する多年草。葉は退化して小さい鱗片状になり(アスパラガスの食用部に多数ついている)、生長すると茎はよく分岐して細長い葉のようにみえる。茎がつる状に伸びて他物に巻き付くものもある。
とのことです。

ちなみに、葉が退化しているのは、乾燥地に適した形態となるためで、
鱗片のように茎についているのも、茎からの蒸散を防ぐためらしい。

読んでいると、アマドコロがクサスギカズラ科に
属することが不思議に思えてきます。
だって、「葉は退化して小さい鱗片状に」なってないし。
それとも、根っこのほうの特徴からこうなっているのかな?
うーん、引き続き、探ってみます。

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クサスギカズラ(Asparagus cochinchinenesis)
ユリ科クサスギカズラ
葉は退化して鱗片状になっていて、茎の節につく。
葉状に見える針状体は細い枝が変化したもので、雌雄異株になっている。
花は、6月上旬ころ。果実は白色の液果で直径7mmほど。
地下には短い根茎があり、そこから多数の根が叢生する。
根はそれぞれ肥大して直径2〜3cmで、長さが10〜20cmの紡錘状の貯蔵根になっていて、
古株になると1株で100本以上の根が叢生する。
この紡錘状の貯蔵根を掘りとって、水洗いして外皮を除去、
蒸し器で蒸してから、天日で乾燥する。
これが「天門冬(てんもんどう)」という生薬。
天門冬は、鎮咳、利尿、通便、強壮薬とされ、抗菌性も非常に強い。
また、中国では抗がんの薬草のひとつとして用いられている。
有効成分は、アスパラギン、ベータ・シトステロール、デンプン、ブドウ糖、果糖など。
(参考:イー薬草・ドット・コム

2014年6月27日金曜日

20140627:ワスレグサ


いたるところで言っていますが、私はユリは好きじゃないのです。
誰もが「好き」って言うし、華やかで匂いもステキで、
「美しさ」がとてもわかりやすい、わかりやすすぎる。
どうしてもそう感じてしまうのです。
ただ、数年前に高知の誇る牧野植物園で、
確かユリの展覧会か何かやっていたときに、
パシャリ、パシャリと写真を撮っていて、
目を奪われてしまったことがありました。
青い壁紙の中で展示されたキイロのユリ。
シャンと伸びた雌しべの先から水滴がこぼれていました。
その様子が生々しくエロティックで、
「なんて美しいのだろう」と見とれてしまったのでした。
それ以来、ユリを見るときには、真ん中の部分を先に見てしまいます。

さて、冒頭の写真はノカンゾウ。
漢字をあてると「野萱草」。
漢方薬で有名な「カンゾウ」はマメ科で「甘草」と、ベツモノです。

下の写真は、ヤブカンゾウ。
ノカンゾウは一重、ヤブカンゾウは八重。
属名はワスレグサ。
和歌の季語として詠み込まれているものも数種あり、
この場合はヤブカンゾウを指すのが一般的で、
でも、詠まれているのは花ではなく葉であることが多いとか。

忘れ草
我が下紐に
付けたれど
醜の醜草(しこのしこぐさ)
言にしありけり(ことにしありけり)
『万葉集』大伴家持作
名前通りの「恋」を歌う切ない趣のものが多そうですね。


花粉が花びらにこぼれた様子なども、けっこうええもんやなと。

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ノカンゾウ(学名:Hemerocallis fulva var. longituba)
ヤブカンゾウ(学名:Hemerocallis fulva var. kwanso)
ユリ科ワスレグサ属
中国に分布するシナカンゾウを基本種とする変種であるとされる。
属名のワスレグサは、花の蕾を調理して食べると、
心配事をすべて忘れるほど美味しいことからきているという説と、
この美しい花を見ると憂さを忘れることからきているという説がある。
花の蕾を熱湯で湯がいて天日干ししたものが生薬「金針菜(きんしんさい)」。
これは利尿などに効能があるとされる。
花や若葉は食用にできる。
(ノカンゾウ参考:多摩丘陵の植物と里山の研究室
(ヤブカンゾウ参考:多摩丘陵の植物と里山の研究室