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2015年3月5日木曜日

20150305:セイヨウフキ

先生に「足元もちゃんと見んにゃ〜」と言われて
ブータンヤマボウシの足元を見てみると、セイヨウフキが咲いていました。
入り口近くの木々の足元には、先生の大事にしている植物があるのですが、
冬の間、地上部には何も出ていなかったりして、
木をしっかり見てみようと近づく意欲的な人(私も)がどんどん踏み込んで
ついには地上部に出られなくなってしまうことも。
足元注意。
こんなにかわいい植物も不意に見られたりするので、
むしろ、足元も楽しみに。

セイヨウフキは、フキノトウとカタチが似ています。
(この写真のは似てないけど。もっと花がたくさん穂状につくのです)
でも、同族別種。先生曰く「これは有毒じゃ」とのこと。
調べてみると、たしかに、急性肝炎や肝不全の恐れがあるそうで、
使い方には注意が必要のよう。
ハーブとしての歴史は古く、ギリシャ時代には
皮膚潰瘍の治療など民間薬としても使われていたとか。
他にも、セイヨウフキの大きな葉を帽子にして遊んだりと、
ヨーロッパではかなりポピュラーな植物だったよう。
私は初めてお目にかかりました。

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セイヨウフキ(学名:Petasites hybridus)
キク科フキ属
薬用部分は根っこ。ペタシンやイソペタシンなどの薬効成分は、根茎部分に多く含まれている。
また、イヌリンやペクチンも含んでいる。
鎮痙作用を示し、偏頭痛、鼻づまり、花粉症、尿管の炎症改善に用いられ、
ドイツではOTC、アメリカなどではサプリメントとして普及している。
日本でも、健康補助食品などの素材として注目され始めている。
ただし、ピロリジジンアルカロイドを含んでおり、
単離したピロリジジンアルカロイドは肝毒性を有するため、
ハーブとして使うときは毒性アルカロイドを適切に除去していないものは危険。
ピロリジジンアルカロイド以外の成分も肝毒性に関与している可能性があり、注意が必要。
日本では2012年2月に厚生労働省から、消費者に摂取を控えるよう呼びかけがあった。
(参考:/Wikipedia
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Tahiri 80 "Heartbeat"

"Can you feel my heartbeat when I'm close to you?"

2014年10月7日火曜日

20141007:ギリギリ旬。


注目すれば、こんなにかわいらしい姿なのですが、
意外と見過ごしてしまいそうに小さく、
他のものを写真におさめようと腰をかがめたときに
初めてコガネバナの存在に気がつきました。
それから2〜3日。
そろそろ花が終わりに近づいています。
小さな唇形の花。
よく見てみると、その上のほうの若いのは袋状で、
それが肩を寄せ合って成っていて、流線型のまあるい印象。

紫なのに「黄金」なのは、この名は、薬用である根の色を重視してのこと。
とてもかわいい花なのに、検索をしても、そのほとんどが薬用としての話。
なんだかもの足りない感じがします。
実は、これまたかわいい「顔」になるそうで、とても楽しみ。

ミシマサイコ。
うちの地元では、これを大々的に栽培していたころがありました。
だから、せっかくのこの小さな黄色の花も、ちょっと色気なく見えてしまう。
「実用」は生活や身体に直結します。
そうすると、やはり余裕やゆとりをも意味する「美」とは
解離してしまうのでしょうか。
でも、たとえば、身体が欲するものは「おいしい」と感じるように反応するし、
虫や動物(人を含む)は花の美しさを信号にしてすり寄ったり。
なんだか、考えていると頭が混乱しそうなのでやめておきましょう。
もしかしたら、薬用として捉えるときと、食用として捉えるときとでは、
反応する感覚が違うのかもしれません。
また、とてつもなく余裕のあるときに考えてみます。

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コガネバナ(学名:Scutellaria baicalensis)
シソ科タツミナソウ属
根を乾燥したものを、生薬で「黄芩(オウゴン)」といい、民間(単独)では用いず、漢方処方のみで使う。
フラボン誘導体などを含み、充血、発熱に伴う頭痛、腹痛、下痢、胃炎、腸炎に役立ち、
三黄瀉心湯や小柴胡湯、黄連解毒湯など53処方に配剤されて用いられている。
1771年『薬帳(著/吉益東洞)』には
「心下痞(シンカヒ)を主治す。胸脇苦満、心煩、煩熱下痢を兼治す」という記述がある。
(参考:イー・薬草・ドットコム武田薬品ホームページ/『原色薬草図鑑』北隆館)
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ミシマサイコ(学名:Bupleurum scorzonerifolium)
セリ科ミシマサイコ属
薬用部位は根茎で、日干しにして乾燥させたものを「柴胡(サイコ)」という。
サイコサポニン,フィトステロールなどの成分を含有し、
解熱、鎮痛、解毒として抗炎症、肝臓などの漢方治療に配合される。
漢方処方としては、小柴胡湯や大柴胡湯など43処方に。
(参考:イー・薬草・ドットコム武田薬品ホームページ

2014年9月30日火曜日

20140930:ベラドンナ…じゃなかった。


薬草園に行くと、ついつい土に植わってあるものに目がいくのですが、
しっかり目をこらしてみると、鉢にあるものでも
おもしろそうなものがたくさんあります。
これは、ベラドンナ。
…というか、鉢にあったラベルでそう思ったのですが、
調べてみたら、どうやら違うみたい。

ベラドンナという名はラテン語で「美しい淑女」を意味します。
ナス科の、トゲのある花だとか。
でも、これは、ナス科とはちょっと違うような。
なんだろう、これ。
花のつきかたからすると、セリ科のような気がするけど、
残念ながら、葉っぱを撮ってなかったのでわからず。
ザンネンなり。

セリ科と言えば、ウイキョウの花もキレイに咲いてました。

ウイキョウの花をちぎって食べると、
独特の甘い香りがノドの奥に広がる感じでおもしろい。
サラダなんかに使ったらよさそう、という話で、
以前にも紹介したことがあります。

次、ミシマサイコ。
植わっている場所に「ミシマサイコ」とあるのでわかりますが、
もしなかったら、ウイキョウと間違えてしまいそう。

こんな感じで、セリ科の区別は難しい。
また明日、聞いてみるとします。
とにかく、こないだ早期体験学習で羨ましくも
薬草園で有名な企業に見学に行った女の子がいて、
「薬草園、どうやった?」と聞いてみたら、
「うーん、お花がなかった」と答えられてガクッときたのでした。
よーく見れば、この時期も花のある植物はたくさん。
でも、やっぱり興味がないと見ないよね。

今日は栄養学科の女の子といっしょに
畑にダイコンとカブの種をまきました。
明日は水菜やら白菜やらの葉物の種まきをする予定。
タノシミ、タノシミ。

↓一応、まとめておきます。
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ベラドンナ(学名:Atropa bella-donna)
ナス科オオカミナスビ属
ラテン語で「美しい淑女」の意味を持つのは、
ルネッサンス期にイタリアのベネチアなどで婦人たちが
目を大きく美しく見せるためにこの植物の葉の汁を点眼していたことに由来すると言われる。
ベラドンナの葉や根には、瞳孔を拡大する散瞳作用をもつアトロピンを含んでいる。
アトロピンは、地下鉄サリン事件のときに、
サリン解毒の特効薬として、硫酸アトロピンの注射剤が使用されたことでも知られる。
その一方、西洋では、魔女が使う毒草としても有名で、「魔女の草」とも呼ばれる。
摂取し中毒を起こすと、嘔吐や異常興奮を起こし、最悪の場合には死に至ることも。
(参考:Wikipedia日本新薬ホームページ
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ウイキョウ(学名:Foeniculum vulgare)
セリ科ウイキョウ属
またの名を「フェンネル」という。
地中海沿岸が原産とされ、古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録がある。
主産地はインド、中国、エジプト。日本には平安時代に中国から渡来。
果実は生薬「茴香(ウイキョウ)」で、健胃整腸、鎮痛、去痰、駆風などに効果がある。
漢方方剤の安中散(アンチュウサン)や、太田胃散、口中清涼剤の仁丹などにつかわれている。
食用としては、西洋では魚料理やピクルスの風味付けに、
インドではカレー料理に、中国では五香粉の原料として。
また、パスティスやアクアヴィットなどの酒類、リキュール類の香り付けにも用いられる。
(参考:Wikipedia武田薬品ホームページ
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ミシマサイコ(学名:Bupleurum scorzonerifolium)
セリ科ミシマサイコ属
日当たりの良い山野に自生する多年草。
薬用植物で、根は生薬「柴胡(サイコ)」として、日本薬局方に収録されている。
サイコサポニン、フィトステロールなどの成分を含有。
解熱、鎮痛、解毒として抗炎症、肝臓などの漢方治療に。
解熱、鎮痛作用があり、大柴胡湯(ダイサイコトウ)、小柴胡湯(ショウサイコトウ)、
柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)など、多くの漢方方剤に配合される。
(参考:Wikipediaイー薬草ドットコム
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--Belladonna "Black Jazz"

2014年9月27日土曜日

20140927:変化。

アマチャの花期はどうやら7月頃だったようで、
そのころなら、ガクアジサイのような散形花序をつけるとか。
残念ながら、そのころの姿は全く目に入っていませんでした。
葉だけになったこのごろ、なぜか夕暮れに目に飛び込んできたのでした。

植物はいつも同じところに立っていますが、
いつも同じ姿ではありません。
わかりやすいのが花期、それに実の時期。
植物もそのときには、花粉や種を運んでもらうために、
できるだけその対象の動物にとって華やかに映るように、
見た目も、香りも、味も整えるのです。
それらが全て、化学反応の積み重ね…ということに驚きを禁じ得ません。
植物をじっと見ていて、そのことがジワジワとココロに沁み込んでくると、
とても壮大なドラマを観ているような気分になるのです。
今、アマチャは葉っぱだらけ。
手を広げて、エネルギーをいっぱい貯えています。


さて、こちらは私のギンブロウ。
目が離せないほどに、日々姿を変えています。
一方では花が咲き、一方では花が終わり、
終わったあとから実が伸びています。




テントの横では、先生が染料を乾燥させていました。
上はアカネ。下はムラサキです。
いずれも根っこ。
私たちの目にはほとんど関係のない部分に思えますが、
草引きをしていると、土の下でこそ、
激しく生存競争をしていることがよくわかります。

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アマチャ(学名:Hydrangea macrophylla var. thunbergii)
ユキノシタ科アジサイ属
植物学的には、ヤマアジサイと同一物。
干した葉を煮出して飲料とした甘茶は、黄褐色で甘みがある。
お釈迦様が生まれたとされる4月8日に、甘露の雨が降ったという言い伝えから、
毎年のその日、灌仏会(カンブツエ)という仏教の祭で、お釈迦様の像に注ぐ風習もある。
薬用としての有効成分は、フィロズルチン、イソフィロズルチン。
甘みがあり、その結晶は、ショ糖の400あるいは600〜800倍、サッカリンの2倍の甘さだが、
ヒトの体内では消化吸収されないため、
糖尿病患者や肥満症患者の砂糖代わりの甘味料としても使われる。
この他、さまざまな家庭薬に配合されていたり、
あるいは、口中清涼剤や歯みがきの甘味、醤油の味付けなどにも用いられている。
(参考:Wikipediaイー薬草ドットコム季節の花300
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ギンブロウ(学名:Phaseolus vulgaris)
マメ科
特に品種としての固有名はなく、一般にギンブロウと呼ばれ、
それぞれの家単位で個別に採種されている。
特定の地域で隔離栽培に近い状態で長年にわたって栽培採種されているため、
品質的には純粋な品種といってよいと考えられる。
(参考:「地方品種をめぐる2」西悦子著)※PDF
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アカネ(学名:Rubia argyi)
アカネ科アカネ属
つる性多年生植物。根は乾燥すると赤黄色から橙色となり、
赤い根であることからアカネと名づけられたと言われる。
花期は夏から秋にかけて。目立たない小さな花が咲く。
染料、薬用ともに、根を使う。生薬名は「茜草(センソウ)」。
利尿、止血、通経薬として、鼻血、吐血、血尿、血便、腎臓病、
黄疸、神経痛、リューマチ、月経不順に効き目がある。
また、消炎作用が強く、せきを止める作用もある。
果実を通経剤として、月経不順のときに煎じて使うと効き目があるともいわれている。
参考:Wikipediaイー薬草ドットコム
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ムラサキ(学名:Lithospermum erythrorhizon)
ムラサキ科ムラサキ属
多年草で、初夏から夏にかけて白い花を咲かせる。
根は暗紫色で、染料としても生薬としても使われる。
生薬名は「紫根(シコン)」。日本薬局方にも収録されている。
抗炎症作用、創傷治癒の促進作用、殺菌作用などがあり、
紫雲膏などの漢方方剤に外用薬として配合される。
最近では、日本でも抗炎症薬として、口内炎・舌炎の治療に使用される。
また、肝癌などを誘発するピロリジジンアルカロイドを含有するため、使用には注意が必要。
万葉集にも登場するほど歴史は古く、奈良時代から江戸時代末期まで栽培されてきたが、
明治以降、合成染料の登場により商業的価値を失い、
ムラサキ自体も絶滅危惧種にランクされるまでになってしまっている。
(参考:Wikipedia
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She walked towards you with her head down low
She wondered if there was a way out of the blue
Who's gonna take her home this time?
She knew that this time wouldn't be the last time
There she waits looking for a savior
Someone to save her from a dying self
Always taking ten steps back and one step forward
She's tired, but she don't stop
Every day she stood, hoping for a new life
She closed her eyes, and she heard a small voice say
You don't stop no, you belong to me
She cried, maybe it's too late
Don't, don't stop, don't, don't
--Laura Mvula "She"

20140927:ホソバオケラのツボミ


先生に、秋ならどの植物か聞いてみると、
「10月やったら、リンドウかオケラ」とのこと。
そこで、ホソバオケラ。
すでに白い花を開いているものもありますが、
こちらのほうがカタチもキレイ。

さて、この写真を撮ったのは27日だし、
このブログの日付も27日にしてはみましたが、
書いている今は、29日の朝でございます。
昨日は「書く仕事」というセミナー(…というべきか??)の
手伝いに行ってまいりました。
私はこれまで、書く仕事をしていたけど、
ま、読んでの通りで、テクニック云々というものは
全く持ち合わせていないのです。
中国新聞の記者さん、タウン誌の元編集長、
それにフリーライターの方を交えて、
聴衆者は10数名という超少人数でやりました。
(いつもこのくらいの小さいキャパ。かなり贅沢)

「書く」という仕事に私が思うおもしろさは、
ひとつは、同じものを表現したとしても、視点の違いが顕著に表れるということ。
もうひとつは、書いているうちに、書いている本人の中でより噛み砕かれて
「あーそうか」と腑に落ちることをたくさん繰り返しながら書かれた文章は、
ぐいぐいと力を持っているというか、だいたい成功である場合が多いこと。
(このあたりのプロセスは、同じ文章でも論文やレポートと違っている)
つまり、感じていることを言葉にして整理する、ということは、
それそのものがずばり、仕事でありながらアドベンチャーのような感覚。
(だから、それでお金を稼ぐ、ということが苦しくもある)
3人の話もだいたい同じようなもんで、
くやしーなーと羨望の眼差しを向けながら、
いろんなことを思い出していたのでした。
「わかりにくいことを、おもしろく」
「おもしろくないことを、おもしろく」
線路を切り替える前に強く思ったことを、再度確認した一日でした。
昨日は人生初の売り込みもしてみたし。
仕事もらえるといいな。

ホソバオケラは、書くための口実と化してしまいました。
またすぐ咲くだろうから、そのときに、また。

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ホソバオケラ(学名:Atractylodes lancea DC.)
キク科オケラ属
中国原産の多年草で、日本には八代将軍吉宗の時代に伝来。
日本産のオケラに比べて、葉が細いことからこの名になった。
薬用部位は根茎。生薬名は蒼朮(ソウジュツ)。
アトラクチロジン、アトラクチロジノール、ヒネゾール、
β-オイデスモール、エレモールなどが含まれ、漢方処方に用いられる。
蒼朮が配合される漢方処方には、神経質でのめまいや動悸のする場合、
息切れがして頭が痛いときに用いる苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)のほか、
平胃散(ヘイイサン)、五苓散(ゴレイサン)、消風散(ショウフウサン)、
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)など。
ちなみに、日本産のオケラは生薬名で白朮(ギャクジュツ)。
1708年にまとめられた『大和本草』によると、
「蒼朮は汗を発し、風寒湿を去り、気を下し、痰食水を消す」
「白朮は脾胃を強くして飲食を進め、虚を補ひ、汗や瀉を止める」とある。
(参考:イー薬草ドットコム
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--Earth, Wind & Fire "September"
我ながらベタですな。ホンマのとこ、Decemberの歌やけどね。

2014年9月22日月曜日

20140922:いがいが。


春の間からすでにとんがっていたチョウセンアサガオ。
白く優雅そうな花を咲かせるようですが、
花を見ることなく、実が熟していました。
これは6月ごろの姿。すでに痛そう。

今日は、薬草園で作業をしていた人が多く、
私が「この実はなんですか?」と聞きまわっていたら、
おもしろい話を教えてもらいました。

1800年ごろ、世界で初めて全身麻酔薬を創製して乳がん手術に成功したのは、
紀州の外科医、華岡青州という人でした。
彼は、和漢古今の本を読みあさって、山から草根実を採取し、
空地に薬草を栽培して、鳥や動物で薬効を試すのみならず、
自分のカラダ、母のカラダ、妻のカラダでも薬効を調べたようです。
その結果、母は死に、妻は中毒で失明したとか。
恐ろしい話ですが、これらの実験から、
「通仙散」という麻酔薬が誕生したとのこと。
これには、チョウセンアサガオの花、葉、味、ヤマトリカブトなどの根塊、
ヨロイグサの根、トウキの根、センキュウの根茎、テンナンショウの根茎が
それぞれ配合されています。
通仙散よりも先に、チョウセンアサガオを配合した薬方はあったようで、
それを参考にしながらつくられたこの薬は、
より体内吸収速度を抑えて安全性を高めたものなんだそうです。
以上、『イー・草・ドット・コム』も参照しました。

チョウセンアサガオの根はゴボウとよく似ています。
ただし、ゴボウと違って毒性が強い。
あと、チョウセンアサガオのつぼみはオクラとよく似ている。
もちろん、強力に毒性ありです。
チョウセンアサガオに関する中毒の話は、
ちょっと調べるとたくさん出てきます。要注意ですね。

チョーシにのって写真を撮っていたら、
脇の下やら腕にチクチクするものが。
「先生!、服にいっぱいつくんじゃが、こりゃあ、何じゃろ!」
と作業をしていたおじさまたちと私とで大騒ぎがはじまりました。
「そりゃ、ゴボウじゃが」と先生。
ゴボウは根っこをいただきます。
根っこばかりを見ているので、まさかこんな風貌だとは気付かないのです。
ゴボウの茶色部分に栄養素が多く含まれるので、
洗いすぎないことがポイント。

先日「これはなんだろう」とウヤムヤにしていたのは
猛毒・リシンの元であるトウゴマでございました。
こちらもいがいがとしています。

先生の話によると、毒を調べて薬草につなげることが多いとのこと。
それは、毒が代謝に直結するからだし、
その要素を何らかのカタチで薄めたり、中和させることで
カラダのどこかを補ってくれる薬になる。
一番最初に、先生の講座を受けたときに聞いた話ですが、
私はなぜかちょっとワクワクしながら、
話がストンと腑に落ちるのを感じたのでした。

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チョウセンアサガオ(Datura metel/L.)
ナス科チョウセンアサガオ属
葉や花をみると確かにそうなのだが、ナス科だったとはちょっと意外。
仏様が説法するときに、天から降りてきて人の心に喜びを感じることができる花、
という意味で梵語から「マンダラゲ(曼荼羅華)」との異名もある。
日本には17世紀末ごろに伝来。園芸用には「ダチュラ」の名で流通している他、
「キチガイナスビ」とも呼ばれている。
一年草で、夏から秋にかけて漏斗状の白い花を咲かせる。
果実は球形。短いとげが多数付いており、
熟すと割れて、中に入っているたくさんの種子を飛ばす。
有毒部分は花または全草、種子、葉。全草にトロパンアルカロイドを含み、
日本薬局方では毒薬に指定されている。
副交感神経抑制作用、中枢神経興奮作用がある。
現在ではアトロピン、スコポラミンの抽出原料とされている。
(参考:Wikipediaイー・草・ドット・コム/『原色薬草図鑑』北隆館P77)
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ゴボウ(Arctium lappa L.)
キク科ゴボウ属
ユーラシア大陸原産で、縄文時代か平安時代に日本に伝わったといわれる。
食すようになったのは江戸時代から明治にかけて。根や葉を食用とする。
花期は6〜7月。紫色のアザミに似た、トゲのある花を咲かせる。
ゴボウにはポリフェノールであるクロロゲン酸が豊富に含まれている。
このクロロゲン酸はゴボウを水にさらしたときに出てくる茶褐色の成分で抗酸化作用がある
そのため、皮をむかない、水にさらさずすぐ調理する、大きめにゴロンと切る、
というのがゴボウ調理の三大新常識となっている。
その他、食物繊維、特に、イヌリンを主体とする水溶性食物繊維が豊富。
薬用部分は葉(牛蒡葉=ゴボウヨウ)、種子(牛蒡子/悪実=アクジツ)、根(牛蒡根=ゴボウコン)。
牛蒡根は発汗利尿作用に、悪実は浮腫、咽頭痛、解毒に。
乳腺炎に、種をそのまま食べるか煎じる使用法も有効として民間に口伝えで知られる。
繊維質が豊富なことから、便秘予防にも。
試験管レベルの実験では、酸素状態の悪い大腸がんの細胞に対して、
選択的に倍加した毒性を発揮する性質があるともされるが、
大腸がんや直腸がん予防に効果がある、というのは正確ではない。
(参考:Wikipedia/『原色薬草図鑑』北隆館P123
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トウゴマ(Ricinus communis)
トウダイグサ科トウゴマ属
種子から得られる油はひまし油として広く使われている。
また、種にはリシンという毒タンパク質がある。
種子は主にリシノリンなどのトリグリセリドを多く含む。
紀元前4000年頃のエジプトの墓所からもトウゴマの種は見つかっており、
また、ヘロドトスや他のギリシャ人旅行者は、ひまし油を
灯りや身体にぬる油として使用していたという記述も。
インドでも、紀元前2000年頃からひまし油を灯りや便秘薬に使っていたという記録があったり、
中国でも数世紀にわたって、内用・外用の医薬品として処方されている。
現在、ひまし油は日本薬局方に収録されており、下剤として使われる。
ただし、猛毒のリシンが含まれているため、使用には要注意。
特に、妊娠中や生理中の女性は使用してはならない。
種子そのものを口にする行為はさらに危険。
(参考:Wikipedia
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--Suzanne Vega "Tom's Diner"

2014年9月19日金曜日

20140919:ムラサキのタネ採り。

http://eco.pref.yamaguchi.jp/rdb/img/10img/100144_01l.jpgより

薬草園には、ムラサキという植物も育っています。
花は白いのに、「ムラサキ」。
根っこを染料に使うのです。
ちなみに、十二単にも使われていたそう。
うまく撮れないなぁと思っているうちに、花の時期は過ぎ去ってしまって、
気づけばこんな様子になっていたのでした。

先生に「この白いのはタネですか」と質問すると、
「採ってみんさい」と、こんな瓶を渡されたのです。
植物のタネは、全部が全部発芽するわけではありません。
全てが育ってしまうとその一帯の優勢種になってしまうからです。
多様性を考えると、たしかにそうなのですが、
薬用やなんかに使うとなると、話は別。
全部がちゃんと発芽できるように手助けするのです。
たとえば、殻が硬いものを柔らかくしたり、キズを付けてあげたり。
植物体によって、土を酸性にしたり、塩基性にしたりするそう。
ムラサキの場合は、土に石灰を加えてタネと混ぜて、
その後冷蔵庫などで4度程度に低温保存するのです。

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ムラサキ(学名:Lithospermum erythrorhizon
ムラサキ科ムラサキ属
花は初夏から夏にかけて。
古来から紫色の染料として根が用いられ、万葉集にもこの名前が登場している。
「ムラサキ」の言葉の由来は、
この植物が群れになって咲くことから「群れ咲き」からという説と、
花の色がムラになっていることから「ムラ咲き」という説があり、
植物名が染料の色に転用されたとされている。
薬用には根が使われ、生薬名は「紫根(しこん)」。
日本薬局方に収録され、抗炎症作用、創傷治癒の促進作用、殺菌作用などがある。
紫雲膏などの漢方方剤に外用薬として配合される。
その他、抗炎症薬として、口内炎、舌炎の治療に。
近年は絶滅危惧種レッドデータブックIBにランクされている。
(参考:Wikipedia
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2014年9月18日木曜日

20140918:ヨロイグサの後。


ヨロイをかぶっていると、それを見る人はみんな、
戦いに行くのかなと思うでしょう。
恐る恐る様子を見守り、
その戦いが自分に向けられたものではないことを確認するかもしれません。
自分が攻撃されると思えば防御の体勢をとり、
あるいは、先手必勝で攻撃をしかけるかもしれません。
誰しも、粗末に扱われることを好みません。
好意は好意を生むし、アンチはアンチを生むのです。
防御の体勢をとれば、相手も防御に入り、攻撃すれば、攻撃されるのです。
ヨロイを脱がなければ、自分が丸腰であることが見えないのです。

ヨロイグサは、すっかりヨロイを脱いで、丸腰になってしまいました。
数日前までこんなだったのに。

多くの言動、振る舞いを観察していると、すぐに底が見えてしまって、
相手にするのもアホらし、となってしまったのでした。
で、ささくれ立った気分はすっかりまろやかに。
あの怒りは何だったのだろう。

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ヨロイグサ(Angelica dahurica(Fisch.) Benth.et Hook. f.)
セリ科シシウド属
茎は太く中空で、上部で枝分かれする。葉は羽状複葉。
抽台すると鎧のような姿になり、花が咲いたら枯れていく。
薬用部分は根で、生薬名は白芷(びゃくし)。
ビャクアンゲリコールなどの成分を含み、
解熱、鎮痛、解毒、排膿作用がある。
一般用漢方製剤294処方のうち、五積散、清上防風湯など15処方に配合されている。
(参考:Wikipedia武田薬品工業株式会社京都薬草植物園
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いちばん痛い ファジィな痛み
どうしてか 言えばよかったのかな
——PSY・S “ファジィな痛み”

2014年9月17日水曜日

20140917:ヒガンバナよりはじめて。


四万十川の源流点近くにある実家の周辺には、
ヒガンバナがたくさんすっくと立ち上がっていて、
この時期になると河原の周辺が赤い花でいっぱいになります。
「そうか、夏が終わったんか」と思うのは、その花を見たとき。
子どものころ、植物マニアの姉が
「饅頭を下げてるみたいやろ、だから曼珠沙華」と教えてくれました。
どこに饅頭らしきものがあるのだろうと、今でも思っています。

この白いのは何かなと思ったら、白いヒガンバナなのでした。
どうりで同様に、曼珠沙華。
葉のない、異様な立ち上がりが特徴なのも同じく。
得意気に母に話すと「白はふつう」とバカにされてしまいました。

先生が言うには、ヒガンバナを町おこしに使うところは、
この時期より少し前、つまり夏も終わりかけになると、
一気に草を刈るんだそうで。
そうすると、ヒガンバナの花芽が起きてくるのがよくわかる。
私はできれば、花が開く前の、その、花芽が起きてくる様子を見てみたい。


藤袴
きて脱ぎかけし
主や誰
問へどこたへず
野辺の秋風
※金槐和歌集 源実朝
小さいピンクのツボミが、たくさん、たくさんありました。
「手でさわーっとかきわけたら、いい匂いがするよ」と先生。
今日はやってみませんでしたが、明日また、やってみるとしましょう。

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ヒガンバナ(学名:Lycoris radiata Herb.)
ヒガンバナ科ヒガンバナ属
全草有毒の多年生の球根性植物。散形花序で6枚の花弁が放射状につく。
開花終了の後、線形の細い葉をロゼット状に出す。花と葉が同時に出ることはない。
日本全国で見られるものの、自生ではなく、
中国から、稲作の伝来時に土とともに帰化したものといわれている。
鱗茎はデンプンと有毒成分のリコリンを含むが、
リコリンは水溶性で、長時間水にひたせば無害化できるため、
戦時や非常時に食用とされたことも。
また、鱗茎は石蒜(せきさん)という生薬で、利尿や去痰作用があるが、
有毒のため、民間療法としての利用は危険。
また、その毒成分のひとつであるガランタミンは
アルツハイマー病の治療薬として利用されている。
ちなみに、「曼珠沙華」とは、法華経などの仏典に由来。
(参考:Wikipedia
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フジバカマ(学名:_eupatorium japonicum)
キク科ヒヨドリバナ属
秋の七草のひとつ。
生草のままでは香りがないが、乾燥すると、茎や葉に含まれるクマリン配糖体が加水分解されて
オルト・クマリン酸が生じ、桜餅の葉のような芳香を放つ。
平安時代、女性は、フジバカマを干した茎や葉を水につけて髪を洗った。
薬用部分は全草。生薬名は蘭草(らんそう)。
花期に地上部の全草を刈り取って日干しにし、香りが出たら陰干しに。
乾燥したら、容器で密閉貯蔵する。
水で煎じて糖尿病、浮腫、月経不順に有効。
また神経痛、皮膚のかゆみには外用として入浴剤に。
観賞用などにも栽培される。
(参考:Wikipedia/季節の花300/『原色薬草図鑑』北隆館P140
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It's everything I know.
It's everything I feel.
It's everything and everyone around me that I see.
——Neneh Cherry "Everything"


明日は研修。
力いっぱい足で頭を押さえつけられたような感覚が、なんとも胸くそ悪し。
ささくれをひとつずつ丁寧になでつけるしかないでしょう。
笑い話にできるくらい落ち着いたら、モレなくネタにさせていただきます。

2014年9月14日日曜日

20140914:茜色

今日は月に一度の薬草マイスター講座の日。
先生が市民講座として開いている講座で、
「マイスター」とは名ばかりの、でも、なかなかに楽しい会なのです。
先月は私用で参加できなかったので、午後に補習がてら、茜で染色をしたのでした。

アカネ。
どうやら根っこらしい。

アカネを煮出したもの。
65℃程度に保ちながら、ここにドボンと染めたいものをダイブさせるのです。
ダイブさせる前に、水で洗うこと。
洗わないと、布が水分をギューッと吸い込んでしまいます。
それに、汗やヨゴレがついていると、へんな風に染まる恐れも。
均一に染めたい場合は、牛乳や豆乳で洗って入れればいいんだとか。
模様をつけたいときは、ビニールや輪ゴムでくくったり手で固く絞ってみてもOK。
私はボーダーっぽくなるのを狙ってビニールでいくつもくくってみたのでした。


ダイブさせて10分程度まで、様子を見ながら好みの濃度になるまでつけておきます。
10分以上つけていてもそれ以上濃くなったりしません。
どうしても濃くしたい場合は、10分つけて、
ミョウバンを溶かした液で色を固定させて(4分程度)、
水で洗ってミョウバンを落として、また染め液につけるのです。
私はこの作業を3回ほど行いました。

こんな感じ。
ビニールで縛るときに、あまりに固く締めすぎて、
内側まで染料が入らなかったらしい。
でも、このムラの感じは悪くないかも。

他の、人生の先輩方は、さすがに慣れた手つきでした。
終わってから、アカネを写真に撮るのを忘れていたことに気付きました。

この夏休みの間も、ブログはあんまし更新していなかったものの、
写真だけはたくさん撮っております。
ボツラボツラと間を埋めていく所存でございます。
夏休みはあと2週間…のはずなのですが、
授業でつくった作品が学内で優勝してしまいまして、
そのプレゼンをしなければいけなくなってしまったり、
(喜ぶべきことなのでしょうが、フクザツな心境でございます)
あと、研修があったりして、もう明日で夏休み気分は終了。
あー、もっとダラダラしたい。

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アカネ(学名:Rubia argyi)
アカネ科アカネ属
名は「赤根」の意味。根を煮出した汁にはアリザリンが含まれている。
染料用途の他、秋に掘り起こした根を天日で乾燥させたものは
茜草根(せいそうこん)と呼ばれる生薬。
(参考:Wikipedia
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2014年8月8日金曜日

20140808:鎮座するカボス。


一難去ってまた一難、か。
台風の季節に台風が来なければ、
それはそれで、ちゃんと夏を過ごさなかったようなもの足りなさを感じるけれど、
台風ばかりの夏は、それはそれで、トゥーマッチ、というか。
風のすき間を縫って、カボスに水滴がついているのを撮影。
気分としては、もっと生々しい様子で撮りたいのだけど、
そういうふうに撮れる人と私とでは、何が違うのだろうか。
どうしても私のでは、単なる静止画でしかなく、
台風の中で青く生きるナマの感じが伝わらない。
たぶん、巧い人が撮ったなら、この同じ画角だったとしても、
もっとセクシャルに、もっと生きた空気を切り取るんだろう。
実際にサント=ヴィクトワール山を目にして驚いたのは
方角や距離、さらには光線の変化によって
まったく別の表情を見せることだった
山はまるで描かれるのを拒んでいるように感じられた
その後、あらためてセザンヌの絵を見てみると
まずそのサイズに驚き、質感、色、グラデーションといった
画面を構成しているあらゆる要素の
的確さに心を奪われた
そして自分が記憶していたものが
いかに曖昧で僅かなことだったかを思い知らされた
それは「写真を見て知っている」という
認識の危うさがもたらすものだ
私は写真を撮りますが、見えてることだけを
信用していません。見ようとしたことが
そこに現れていなければならないと思っている
鈴木理策
 
じっと、見ている
目玉だけになって、見ている
見ている対象は、ほんとうに
存在しているのか
見ている自分は、
存在しているのか
——「まなざしの彼方」
  『翼の王国』2001年11月
雑誌の編集部で働いていたのは、もう7〜8年も前のことになってしまった。
気付けば月日は流れていて、心境の変化の具合にすら気付くことなく、
いつの間にか、編集部に入る前の表現のスタイルに戻っていた。
伝えたいことは、いつでも自分の身丈より大きく、
いつでも自分の口や手から溢れ出る言葉が十分に繋ぎ合わせられない。
結論を出すには早すぎて、ニオイを醸すことすらおぼつかない。
カボスはカボスで、デン、と鎮座して私を見ている。
雨と風の中で、微動だにせず、堂々と、見ている。
私はその様子を、またもやうまく切り取れない。

カボスも成っていました。

ハッカの花も咲いていました。
昨日は気付かなかったのに。

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カボス(学名:Citrus sphaerocarpa)
ミカン科ミカン属
ユズの近縁種。枝には鋭い棘がある。雌雄同株の常緑小高木。
果実は緑色のうちに収穫するが、熟すと黄色くなる。
主産地は大分。江戸時代に医者が京都から苗木を持ち帰ったのが栽培の始まりとも。
300年前から栽培されていたとされ、大分県臼杵市には推定200年以上の古木が散財する。
カボスの果汁は、酸味に富むとともに独特の香りを有しており、
刺身や焼き魚などの薬味として、あるいは鍋料理のポン酢や酢の物等の調理に用いられる他、
大分県では、みそ汁、麺類、焼酎などにも風味付けとして加えることも。
ブリなどの魚類の飼料にカボスを加えると、カボスに含まれるポリフェノールの効果で、
切り身の変色や臭みを長時間抑えることができる。
(参考:Wikipedia
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スダチ(学名:Citrus sudachi)
ミカン科ミカン属
ユズの近縁種。枝には鋭い棘がある。果実は緑色のうちに収穫するが、熟すと黄色くなる。
主産地は徳島。日本における収穫量の98%が徳島県で生産されている。
カボスの果汁は、酸味に富むとともに独特の香りを有しており、
刺身や焼き魚などの薬味として、あるいは鍋料理のポン酢や酢の物等の調理に用いられる他、
果汁以外でも、青い果実の外皮部分を薄く切ったり、薬味おろしでおろすなど、薬味として使われる。
薬効として、カボスとの違いは、エリオシトリンやネオエイオシトリンが豊富に含まれること。
エリオシトリンは、脂質過酸化に対する抗酸化作用が発表されており、
ネオエイオシトリンと共にアレルギーや動脈硬化に関与する
リポキシゲナーゼの形成を阻害するとされる。
また、徳島大学の研究チームが血糖値の上昇を抑える効果があると発表したり、
カルシウム九州の促進効果が研究されていたり、まだまだ研究されている。
(参考:Wikipedia
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ニホンハッカ(学名:Mentha canadensis var. piperascens)
シソ科ハッカ属
日本では、換金作物として、安政年間に岡山や広島で栽培が始まった。
水蒸気蒸留によって薄荷油を抽出し、さらにこれを冷却して再結晶させ、
ハッカ脳と呼ばれる複合結晶(主成分はI-メントール)を得る原料に用いられる。
これらは食品用、生活用品、タバコなどの香料として、
また医薬品用としても用いられている。
清涼感がするのは爽快な香りや、多く含まれているメントールの性質によるもの。
(体中にある冷たさを感じる受容体を刺激したり、常温で昇華するため気化熱を奪う)
(参考:Wikipedia
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fallen' love I've been around in your world
and I've seen many things
it was so different from my desire
and time seems flow slower and slower
my best love when I'm talking to you
it would be easy to get a way
my best love when I'm talking to you
it would be easy to get a light
——mabanua "talkin' to you"

2014年8月7日木曜日

20140807:ハッカとメハジキ。



最近、へんな夢を見ます。
絶対にありえないのに、妙に現実的。
子どものときに見た怖い夢ではないのに、
起きた瞬間「あ、夢か、よかった」とホッとするのです。
「怖いもの」は、子どものときと今とでは違うのですね。
舞台となるのは竜巻によって破壊されたアメリカ中部の街。
その被害からもう何年もたつのに、街の復興の兆しさえない。
まるで世界のすべてから見捨てられた場所であるかのように、
ゴミと汚物とがらくたばかりがそこには転がっている。
そこで暮らす人々もまた、ゴミや汚物のようにも見える。
人々はそんな自分たちの姿を顧みる、外側からの視線を持たない。
その意味で、竜巻の被害者でもない。
ただ単に、世界の残滓としての人生を消費していくばかりである。
したがってもはやそこから物語は生まれない。
それらは物語の残りかすだからだ。
だからそこは、ファンタジーの世界とはまったく反対の場所なのだが、
しかし、そのような場所にある種の「無垢」を投入したとき、
一転してそこが物語の壌土となることを我々はよく知っている。
——「Dissolution of the Real 現実崩壊型ファンタジー」(文:樋口泰人)
  『STUDIO VOICE』2002年5月号
足元に雑踏、同じ目線に立ってみると、まるで高いビルディング群。
今日はハッカの足元にある雑草に取りかかってみたのですが、
引いても引いても、ハッカの表情は全く変わることがなかったので、
50センチ四方ほどだけ引いてすぐにやめてしまいました。
他の草花ならば、引くとようやく見えてくるその仲間たちの顔が見えて、
なんとなく救ってあげたような、いいことしたような気分になるのですが、
ハッカは、凛としたモデルたちのように、表情を微動させずにいるのでした。
近くにいると漂うメントールの香り。
モヒートやアブサンをなめたいような気分にさせました。
本当は、足元は、いろんな対立関係があって、整理してほしいのかもしれません。


昨日のアレ、は、メハジキでした。
今日は寝覚めが悪かったのと、草を引きながら眠たくなってしまったのとで、
中途半端なまんま、いろんなところを置き去りにしてしまいました。
ま、そんなこともあるさ。

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ニホンハッカ(学名:Mentha canadensis var. piperascens)
シソ科ハッカ属
日本では、換金作物として、安政年間に岡山や広島で栽培が始まった。
水蒸気蒸留によって薄荷油を抽出し、さらにこれを冷却して再結晶させ、
ハッカ脳と呼ばれる複合結晶(主成分はI-メントール)を得る原料に用いられる。
これらは食品用、生活用品、タバコなどの香料として、
また医薬品用としても用いられている。
清涼感がするのは爽快な香りや、多く含まれているメントールの性質によるもの。
(体中にある冷たさを感じる受容体を刺激したり、常温で昇華するため気化熱を奪う)
(参考:Wikipedia
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メハジキ(学名:Leonurus sibiricus)
シソ科メハジキ属
昔、子どもがこの茎をまぶたに貼って目を開かせて遊んだことから「目弾き]」。
(茎にはトゲがあるので危険!)
全草を乾燥させたものが生薬「益母草(やくもそう)」。
産後の止血、月経不順、めまい、腹痛に。
また、利尿作用があり、急・慢性腎炎水腫に、単独か、いくつかの他の生薬を配合して使う。
血圧降下作用があることもわかっており、高血圧症などにも広く応用されている。
主成分はアルカロイド、イリドイド、ジテルペン、フラボノイド、カフェイン酸、タンニン。
ちなみに、「益母草」は、母の益になる薬草という意味。
中国では古くから婦人役として利用されてきた。
(参考:イー草ドット・コム
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It may be crowded out here but I don't hear no sound but my own
It may be pouring out here but every falling drop of sky is my own
There ain't a thing in the world that'll shoot my dorphins no I'm high on my throne
Them parpies and turds won't have their way with me stoned on ozone
——Deluxe "TO DOOP"

2014年8月5日火曜日

20140805:キバナオウギ


このキバナオウギ、というのには、全く馴染みがないのでございます。
小さく、うつむきに咲いた花たちを見ていても、
キイロなのが葉や茎の緑に馴染んで、全く目立たない。
しかも、資料を検索してみても、日本が原産ではなく、
どうやら辛うじて北海道になら自生している、くらいのレベルで、
その他は薬用植物園で例示されている程度のよう。
つまり、あんまりこれにまつわる話が見えてこないのです。
これはどう書いたらええもんかな、というのが正直なところ。
ただ、近づいてじっと見てみると、
その控え目な様子に上品さを感じなくはないのです。
おそらく、根に近いほうの対から花が開くのでしょう。
下の対は、紫で、そのひとつ上がピンク、
そのもうひとつ上がキイロ、といった塩梅。
さらにその上は、まだツボミなのですから。
パステルカラーが涼しげです。

アサガオは、今日の雨でまたうれしそうに咲いていました。

そういえば、今の今まですっかり忘れていましたが、
こないだの土曜日の夜、友だちに誘われて呉のおでん屋での
投げ銭ライブに行ってきたのでした。
その道中、電車の中、街の中、ひどい雨で、
傘を忘れた私はすっかりずぶ濡れになりながら
コンビニに入っては、売り切れた傘を恨めしく眺めるばかりでした。
周りは浴衣だらけ。この日は、花火大会だったのです。
雨に降られて視界は雨粒だらけ。
ドーン、ドーン、という音だけが聞こえるばかりで、私には花火が見えません。
ただ、目の前でいきなり立ち止まった女の子の浴衣が、
このアサガオのような色合いだったことだけを覚えているのです。

昨日写真におさめた花はすっかりしぼんでいました。
で、また、新しいツボミが。

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キバナオウギ(学名:Astragalus membranaceus Bunge)
マメ科ゲンゲ属
中国西北部原産。日本では、各地の薬用植物園などで標本や見本用に栽培する。
茎は直立、草丈は1mくらい。葉は奇数羽根状複葉で、小葉は楕円状を呈している。
花が地味なためか観賞用として栽培することもなく、また根を漢方処方に配剤する以外、
民間薬として利用することもないため、一般的には馴染みが薄い。
薬用部分は根で、生薬名は黄耆(おうぎ)という。
有効成分はフラボノイド、サポニン、γ-アミノ酪酸(GABA)など。
止汗、強壮、利尿作用、血圧降下等の作用があり、
防已黄耆湯、桂枝加黄耆湯、黄耆建中湯などの漢方方剤に含まれる。
(参考:季節の花300Wikipedia/『原色薬草図鑑 I』p.54
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アサガオ(学名:Ipomoea nil)
ヒルガオ科サツマイモ属
日本への到来は、奈良時代末期に遣唐使が種子を薬として持ち帰ったことからとされる。
アサガオの種の芽になる部分には下剤の作用がある成分がたくさん含まれており、
生薬名は「牽牛子(けんごし)」と呼ばれる。
中国の古医書『名医別録』では、牛を牽いて行き交換の謝礼としたことがこの名前の由来。
粉末にして下剤や利尿剤として薬用にする。
ただし、ファルビチンやコンボルブリンも含み、
嘔吐や下痢、腹痛、血圧低下を引き起こすなど毒性も強く、素人判断によらないほうがいい。
江戸時代には2度、アサガオブームがあった。
そのときに、形態が多種多様に変化したもの。
(参考:季節の花300Wikipedia/『原色薬草図鑑 I』p.54
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2014年8月4日月曜日

20140804:花のアト。


ハスの花は、朝に開いて、午後3時ごろまでには閉じてしまう。
花の開閉は3回繰り返し、4日目に花びらが散るんだそうです。
おとつい「咲いた!」と思った花が、今日はもう散ってしまっていました。
私が蕾だと思っていたのはきっと、眠りに入った花びらで、
こないだ見たものはもう、4日目の花だったのかもしれません。
花火師たちは冬の間、夏のために花火を作り続ける。
大きな玉になると、製作に1年を要する。
その玉が空を彩るのはほんの一瞬。
一瞬だからこそ、人々は感動する。
一瞬のきらめき、そこに凝縮されたものを、
なんとかフィルムに写し出そうと、日々、格闘するわたし。
花火師の情熱も、観客の歓声も、花火の艶やかさも、儚さも、
そして花火が消えたあとのもの哀しさも、
夏の夜の思い出とともに1枚の写真に写し込めたい。
——『わたしは花火』(『翼の王国』1998年8月号/
文+写真:冴木一馬)
花が散った後には、蜂の巣みたいにたくさん穴が空いた花托。
あんなにもすばらしい佇まいだったのが、
なんてユニークなお姿に変身したことでしょう。


雨の間、一斉に、うれしそうに咲いていたアサガオのようなものは、
すっかりしぼんでしまっていました。
「うれしそうやな」とか「今日は機嫌悪いんかな」とか、
一度でもそういうふうに人格を持たせて見ると、愛着が沸いてしまう。
「よく見たら、お猪口みたい、ちゃうん!」なーんて思ったりして。
なんとかして、このしぼんだ姿に何か意味を見出そうと
必死になっているのがバレバレですね。
最初に私が買ったのは、紅志野の香炉であった。
鮮やかな茜色の素地に、表には薄、裏には水草が白く浮き出ていた。
忘れもしない六万円で、私は月賦で支払ったが、
現在は少なくとも千倍にはなっているはずである。
例によってそれも売ってしまったが、
もし私にお金があったとしても二度と買う気にはなれないであろう。
それはたしかにふたつとない名品だが、
だれが見てもひと目で名品とわかるところが気に入らない。
一点非の打ち所のない美人みたいなもので、
そういうものには陰翳がなく、秘密もない。
——『視覚より触感を』(『彩』資生堂1986年/文:白洲正子)
実は、何度かこの花びらがしぼんでいる姿を拝んだことがあって、
このアサガオたちも、何度か開いたり閉じたりしているのかな、と感じるのです。
花を咲かすのにもけっこうなエネルギーを使っているだろうことを想像すると、
やっぱり健気やなぁ、なんて、また、キュンとしたりして。
ま、でも、それが本当だとすると、このアサガオは、
私の知っているアサガオではないのですね。

何かニュースはないもんかと
ファインダーをのぞき、シャッターを切り、
ぐるり、薬草園を一巡してハスに近づくと、
足元に花びらがいっぱい落ちていることに気付きました。
生きるためにはもう用のなくなった花。
それでも、水彩画のような花びらの濃淡が美しくて。

さて、明日は何を見ようかな。

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ハス(学名:Nelumbo nucifera)
ハス科ハス属
アジアの多くの国の国花となっている。
仏教では、西方浄土の極楽は神聖な蓮の池と信じられているため、
寺の境内いハス池をつくって植えるようになった。
多くの仏典に「蓮華」の名で登場し、仏像の台座にもこの形がよく使われる。
原産地はインド亜大陸とその周辺。地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。
茎には通気のための穴が通っている。葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる。
薬用部分は葉、雄しべ、果実、種子。
生薬名はそれぞれ、「荷葉(かよう/葉)」「蓮鬚(れんしゅ/雄しべ)」
「蓮実(れんじつ/果実)」「蓮肉(れんにく/種子)」。種子は多量のでんぷんを含む。
関節痛によいほか、下痢止めや強壮薬にもなる。
(参考:季節の花300Wikipedia/『原色薬草図鑑 I』p.54
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アサガオ(学名:Ipomoea nil)
ヒルガオ科サツマイモ属
日本への到来は、奈良時代末期に遣唐使が種子を薬として持ち帰ったことからとされる。
アサガオの種の芽になる部分には下剤の作用がある成分がたくさん含まれており、
生薬名は「牽牛子(けんごし)」と呼ばれる。
中国の古医書『名医別録』では、牛を牽いて行き交換の謝礼としたことがこの名前の由来。
粉末にして下剤や利尿剤として薬用にする。
ただし、ファルビチンやコンボルブリンも含み、
嘔吐や下痢、腹痛、血圧低下を引き起こすなど毒性も強く、素人判断によらないほうがいい。
江戸時代には2度、アサガオブームがあった。
そのときに、形態が多種多様に変化したもの。
(参考:季節の花300Wikipedia/『原色薬草図鑑 I』p.54
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ひとりでそうかとうなずくんだ
——Fishmans "Magic Love"