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2014年7月17日木曜日

20140717:ヘクソカズラよりはじめて。


ヘクソカズラ。
枝や葉を揉むと屁みたいなニオイがするからヘクソカズラ。
エライコッチャな名前ですが、花自体はとてもかわいい。
昆虫たちもあんましこの匂いは好きじゃないらしい。
学名でも使われている「paederia」は語源が「paidor=悪臭」。
生き物がみんな共通で好まない、というのも不思議なもんです。
逆に、誰も食べないから、ということで
特異的に寄ってくるアブラムシもいるそうで。
その名も「ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ」といって、
ヘクソカズラの悪臭成分を体内にため込んで、
むしろ天敵から食べられるのを防いでいるんだとか。
蓼喰ふ虫も好き好き。「臭い」の見方もそれぞれです。
そういえば、今日の政治学の講義では、
そういう虫たちとニアリーな話でしたな。

ヘクソカズラのニオイでおもしろくまとめたサイトがありました。
サイトの主は、どうやらヘクソカズラのニオイを
臭いと感じなかったことから、確認作業が始まったらしい。
ニオイのかぎ方、各図鑑はヘクソカズラのニオイをどうまとめているか、
他の人はこのニオイを実際にどう感じているか、など。
薬草マイスター講座でも、みんなでニオイを確認してみたけど、
そこでも「臭い」と感じた人、感じなかった人とがありました。
私も臭いと思ったことはありません。
サイトでは、結論として、
「臭いの感受性に関して、甚だしい個人差が存在する」
とまとめてありました。(→木のメモ帳「ヘクソカズラ」)
かはらふぢに
延(は)ひおほとれる
屎葛(くそかずら)
絶ゆることなく
宮仕へせむ
——『万葉集』高宮王
万葉集でもエライ言われようです。


待ち望んでいたタヌキマメの花が咲いていました。

このツボミが一気に開く、ということはないのかな。
でも、かわいい。


これは、火曜日に「調べてみなさい」と言われた花ですが、
調べても調べてもわかりません。一体何でしょう?


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ヘクソカズラ(Paederia scandens)
アカネ科ヘクソカズラ属
蔓生の茎は左巻きで他の植物に絡み付きながら繁茂する。
葉は茎に対生し、形は楕円形で尖り、基部は心臓形。
ヘクソズラの悪臭の元凶はメルカプタンという揮発性のガス。
茎や葉が傷つけられたりして細胞が傷つくと、
細胞中に含まれるペデロシドという硫黄化合物が分解してメルカプタンを生じ、
独特のニオイをまき散らす。ちなみに、ペデロシドは昆虫が嫌う成分として機能し、
そのため、葉を食べたり茎の汁を吸う虫もなかなか寄り付かない。
薬用部分は果実と全草と根。
果実は生薬名で鶏屎藤果(けいしとうか)といい、熟したものの生汁をそのまま利用。
抗菌作用があり、あかぎれやしもやけに高価がある他、
皮膚に潤いを与える作用もあるので、化粧水としても使える。
全草と根は生薬名で鶏屎藤(けいしとう)、煎じて利用することが多い。
根は下痢止め、脚気、腎臓病に、全草は風邪、婦人病に効果がある。
(参考:イー薬草ドットコム/『原色薬草図鑑コンパクト版14(北隆館)』p.100)
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タヌキマメ(Crotalaria sessiliflora L.)
マメ科タヌキマメ属
萼が褐色の長毛に覆われている様子をタヌキに見立てて名づけられたと言われる。
薬用部分は全草。アルカロイドを含有し、抗腫瘍作用(悪性を含む)と抗炎症作用はあるが、
有毒なので注意が必要。主な副作用は、心機能障害や停止、肝障害、発ガンなど。
民間療法では、利尿剤、強心剤、鎮痛剤として使用される。
アレロパシーを含み、コンパニオンプランツとして畑作の際に、
作物の間に植えられ利用されることもある。
(参考:Wikipedia/『原色薬草図鑑コンパクト版13(北隆館)』p.142)
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You float like a feather
In a beautiful world
I wish I was special
You're so fucking special
But I'm a creep
I'm a weirdo
What the hell am I doing here?
I don't belong here
I don't care if it hurts
I want to have control
I want a perfect body
I want a perfect soul
——Radiohead "Creep"

2014年7月10日木曜日

20140710:ハマゴウからはじめて。


こちら、広島は、台風一過、というには少し拍子抜けなもんで、
日本各地で騒がれているようなたいへんなことにはなりませんでした。
台風が行ってしまって何もかもが吹き飛ばされた後の、
独特の、喪失感と爽快感が入り交じった気分は何もありません。
それでも、晴れ間が見えると少し安堵が漂います。


ハマゴウはいい匂い。

そして、シャクヤクの種。
天気がいいのでとても鮮やか、より一層、グロテスク!

花のほうは「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われたり、
小野小町の伝説でも出てくるほどに美女の形容として親しまれているし、
花言葉だって「生まれながらの素質」だなんて、
たいそうな褒められようなんですが。

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ハマゴウ(Vitex rotundifolia)
クマツヅラ科ハマゴウ属
花期は7〜9月で、枝先に円錐花序をつけ、芳香のある青紫色の花をつける。
果実は蔓荊子、茎葉は蔓荊葉といって、いずれも陰干ししたものが生薬として使われる。
蔓荊子は、漢方では滋養強壮、解熱、消炎などの目的で服用される。
花期に刈り取られた蔓荊葉は入浴剤として。
神経痛、腰痛、筋肉痛、肩こり、冷え性などの痛みを和らげる効果があるとされる。
(参考:Wikipedia)
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シャクヤク(Paeonia lactiflora)
ボタン科ボタン属
シャクヤクまたは近縁植物の根は、消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗けいれん作用がある生薬で、
日本薬局方に収録されている。生薬名は「芍薬」。
初出は後漢から三国の頃に成立した中国の本草書『神農本草経』。
漢方では一般的な生薬で、葛根湯、芍薬甘草湯、と当帰芍薬散など多くの漢方方剤に配合される。
根には配糖体であるペオネフリン、アルカロイドであるペオニンが含まれる。
(参考:Wikipedia/季節の花300)

2014年6月19日木曜日

20140619:ウイキョウより始めて。







































花の先をちぎって食べてみると、甘い味、
その後にスーッと爽やかなハッカのような香りが口に広がります。

ウイキョウ。
薬草園ではものすごく背が高くなってしまっていて、
その“伸びすぎた”足元(茎)ばかりが目につくので、
あんまり美しいと思ったことがありません。
でも、先生に勧められて口に入れると、上の如く。
「これ、サラダにいいと思わない?」と先生。
たしかに、パセリの代わりに入れておくのも、
刺身のツマとして食べるのも、変化があって楽しそう。
私は食べたことがない、というか、
日本ではほとんど食用に出されることはないそうで、
多くは生薬「茴香」として、漢方や、市販薬なら太田胃散や仁丹に使われている。
食用としては、日本ならば沖縄料理で、整腸作用のある島野菜として扱われ、
あるいは西洋でなら、付け合わせ(臭い消し)として供されるとも。

ウイキョウ、上半身。大きい。

これは、単なるキャベツではありません。
呉市は広の特産のキャベツ。
その名もヒロカンラン。
私は食べたことがないけど、先生曰く、甘いのが特徴とか。
今はもう時期は過ぎてしまっているけど、
いつかおいしいヤツを食べてみたいなぁ。


今日は、昨日とはうってかわってのいいお天気。
土はからっからに乾いています。


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ウイキョウ(和名。英名ではフェンネル)
セリ科ウイキョウ属
ここでは和名で紹介しましたが、英名ではフェンネル。
Wikipediaで検索すると、「フェンネル」で出てきたので、
こちらが一般に使われている名称なのかも。
芳香の主成分はアネトールという物質。
(参考:Wikipedia)

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ヒロカンラン
アブラナ科アブラナ属
明治時代から呉市広地区で栽培されていたキャベツ。
一時期は市場から消えてしまっていたが、
呉市農業振興センターの呼びかけで地道に守られてきた。
広のゆるキャラ「ひろげんき君」の栽培絵日記もある。

2014年6月14日土曜日

20140614:トウキ

トウキの葉はちょっと複雑なカタチながらも左右対称。

鉢に植えられたこの人、5月の薬草マイスター講座で
「この葉っぱをもんで匂いかいでみい」と先生からちぎってもらったトウキ。
言われた通りに匂いをかいでみると、
セロリとよく似た、爽やかな香りがスーンっと鼻に通ってくるのでした。
  先生「この匂い、好きな人」
  熟練の生徒たち「はーい」
そこにいた人のほとんどが手を挙げたんじゃないでしょうか。
私もこの香りは好き。

匂いをかがれたこの枝を最後に受け取っていた私は、
「好き」と言った手前、捨てるワケにもいかず、
手にしっかりと握ったまま持って帰ってきてしまったのでした。
なんとなく、そのまま放っておくのも気が咎めるので、
しばらく水につけておくと、3週間後ほどでしょうか、根っこが出てきました。
先生が言うには、トウキを挿し木にするという栽培方法は、
センモンカのジョーシキとしてはあんまり誰も思いつかなかったらしく。
でも最近、挿し木の方法も論文で発表されていたそうで
「出るんじゃなーって思っとったけど、本当にやる人がおるんじゃね」と。
何の狙いもなくただ水につけていた、というだけなので、
なんだか、おこぼれを拾った気分です。

根っこの出たオオモトの枝は、上の写真のように鉢に植え替えました。
あと、先生の助言に従い、枝分かれの部分から3本にわけて、
また水につけています。今、ちょうど1週間くらい。

早く出てこないかなぁ。














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トウキ
セリ科シシウド属の多年草。
薬用植物としても栽培される。
根は血液循環を高める作用があり、充血によって生じる痛みの緩和に有効。
日本薬局方では「生薬トウキ」の基原植物は、
トウキおよびホッカイトウキとされる。
四物湯、当帰芍薬散、当帰建中湯、補中益気湯、紫雲膏、当帰湯などの
漢方方剤に使われる。