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2015年3月2日月曜日

20150302:オウレン


鉢の中でひっそりと、セリバオウレンが花を咲かせていました。
セリバオウレンの花は目立ちません。
人差し指で目隠ししたらすっぽり隠れてしまいそうなほど小さくて、
透明感のある白い花びらは、周囲に完全に溶け込んでしまうのです。
オウレンは、私の実家の庭にもたくさん生えています。
この鉢の中では茶色く枯れたような葉茎なのでわかりにくいのですが、
「セリバ」の名の通り、緑の、セリに似た葉をしていて、
私はその葉のカタチが好きでよく見ていました。
花は本当に目立たない。
だから、残念ながら、あんまり心を踊らされないうちに、
花の時期が終わっているのがいつものことでした。
これは、寒冷舎にあったオウレン。緑の葉でした。

オウレンの種袋は小さく穴が開いて放射状なります。
かえってこっちのほうが目立つし、見た目にも花みたいにチャーミングです。

さて、高知の牧野植物園では、オウレンの葉をシンボルマークにしています。
ただし、こちらは、オウレンといってもバイカオウレンのほう。
バイカオウレンの「バイカ」とは「梅花」のことで、
花は、このセリバオウレンと全然違って梅の花と似ている。
セリバオウレンの葉(また撮影しときます)と違って、
葉が5枚輪生していて、これもまたかわいらしい。

薬効に違いはあるのでしょうか。
また先生に聞かなければ。

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セリバオウレン(学名:Coptis japonica var.major)
キンポウゲ科オウレン属
根茎からひげ根を落としたものを黄連、みがき黄連と呼ぶ。
主成分はベルベリン。ベルベリンとはアルカロイドの一種で、
抗菌、抗炎症、中枢抑制、血圧降下などの作用があり、健胃、整腸、止瀉等の目的で処方される。
なお、ベルベリンの特徴は黄色く着色していることで、
「黄連」とは、その黄色の根が連なっているように這っていることから。
この黄色は、同じくベルベリンを主成分とするキハダにも見られる。
(ちなみに、クチナシの黄色はクロシン)
(参考:『広島県の薬草』神田博史著・中国新聞社/Wikipediaイー薬草ドットコム

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--Kali Uchis "Call Me"

2014年10月10日金曜日

20141010:トリカブト


「毒にも薬にも」の話でだいたい引き合いに出されるのはトリカブト。
悪心、嘔吐、下痢、唇のしびれ、めまいを初期症状として発し、
その2時間後ほどに循環器系、呼吸器系不全によって死に至ることも。
でも、それと同時に、薬用植物としても重要な植物なのです。
先生曰く「毒がある、ということは、カラダに作用するということ」。
そらそうだわ、と納得しつつ、筋が一本シュッと通った気がするのです。
当たり前のことだけど、薬は身体に作用する、ということがよくわかる。

トリカブトという名は花の形から。
舞楽の伶人が頭にかぶる鳥兜や烏帽子に似ているからとか、
鶏の鶏冠に似ているからとも言われます。
薬草には塊根を使うのですが、
球根の周りに子どものようにある部分が「附子」、
中央部の親みたいな部分が「烏頭」。
とにかく花は珍しい形で美しい。

この「附子」というのはよほど強烈なのでしょう、
さまざまなものへ派生して言葉としてくっついています。
たとえば、「ブス」の語源は、トリカブトの中毒で神経に障害が起き、
顔の表情がおかしくなったのを指す、という説。
それに、一休さんでお馴染みの水飴を舐める話は、
狂言の「附子」という演目がもとになっています。
つまり、「毒が入っているから」と言うところの毒とは附子のことなのですね。
あるいは、ヌルデに寄生するアブラムシは、
ヌルデの木に虫コブをつくるのですが、
そのカタチを称して「ヌルデノミミフシ」と呼ばれています。


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ヤマトリカブト(学名:Aconitum japonicum)
キンポウゲ科トリカブト属
全草有毒。特に塊根に有毒物質が集まっている。
有毒植物としての作用は、悪心、嘔吐、下痢、唇のしびれ、めまいなとの初期症状、
その2時間後くらいに循環器系、呼吸器系不全をおこして死に至る。
その治療法には、胃洗浄。活性炭を溶かした牛乳を服用しての吸着。下剤投与など。
薬用植物としては、加工調整を施した塊根を生薬として。
アコニチン系アルカロイドが中枢性の鎮痛作用や血管拡張作用、平滑筋弛緩作用、強心作用を示す。
附子エキスには抗ストレス潰瘍、腎機能改善作用などが認められている。
(参考:薬草と毒草と食草

2014年10月9日木曜日

20141009:番外編。湧永製薬の薬草園。

今日は薬草園を飛び出して、思いつきのまま湧永の薬草園に。
せっかくなので、薬草園ではなかなか見かけないものを。


ヘビが口を獲物を見つけて口を開いたみたいなコレは、
メドウ・クラリー(または、メドーセージ)。
原産地の1つであるパラグアイの先住民グアラニ族に由来する
「サルビア・ガラニチカ」という名が正式。
サルビア、と言われたら、なんとなく親近感がわくのではないでしょうか。
赤いサルビアはよく園芸用で学校の花壇などに植えられているし、
小学生のころは花壇に忍び込んで、花びらを抜き取って、
その奥の蜜を吸ったものでした。
甘いのがうれしい、というよりも、
花びらをうまく抜き取れるかどうか、
たくさん蜜が詰まっているものを抜き取れたかが重要。
それに、おいしそうに見えない赤々とした花の蜜が
意外とおいしい、ということがうれしかったのだと思います。

あまりに異なる「メドーセージ」という呼び名は、
日本へ輸入されはじめたころ、
流通業者が間違ってなづけたためと言われているそうです(Wikipedia)。
ついでに、花言葉は「幸せな家族」「全て良し」「普遍愛」。
とてつもなく楽観的なのでした。

花びらが落ちたあとの萼の様子。
これも、なんか趣あり。

サラシナショウマです。
ブラシのように細かく咲いた白い花。
ちょっと幻想的です。
食用ならば春先に、1〜2日間、小川の清流などで
しっかりさらしてアク抜きをして茹でて、おひたしなどの山菜料理に。
この「しっかりさらす」というところから、「晒し菜升麻」なんだとか。

近くの札には「カワラサイコ」とありましたが、これは違うもののよう。
これは何だろう。セリ科だろうけど…?

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サルビア・ガラニチカ(学名:Salvia guaranitica)
シソ科アキギリ属
薬用部分は葉、種子。食欲不振に内服、眼病に外用で。
学名の「salvia」は、ラテン語の「salvare(=治療)」から。
(参考:湧永製薬薬草園の立て札より)
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サラシナショウマ(学名:Cimicifuga simplex)
キンポウゲ科サラシナショウマ属
薬用部位は根茎。生薬名は「升麻(ショウマ)」で、日本薬局方にも。
有効成分は、フェノールカルボン酸、フェルラ酸、カフェー酸、四環性・トリテルベンなど。
単独で用いられることは少なく、漢方処方で発汗、解熱、解毒薬として配合される。
(参考:イー・薬草・ドットコム