2014年10月7日火曜日

20141007:ギリギリ旬。


注目すれば、こんなにかわいらしい姿なのですが、
意外と見過ごしてしまいそうに小さく、
他のものを写真におさめようと腰をかがめたときに
初めてコガネバナの存在に気がつきました。
それから2〜3日。
そろそろ花が終わりに近づいています。
小さな唇形の花。
よく見てみると、その上のほうの若いのは袋状で、
それが肩を寄せ合って成っていて、流線型のまあるい印象。

紫なのに「黄金」なのは、この名は、薬用である根の色を重視してのこと。
とてもかわいい花なのに、検索をしても、そのほとんどが薬用としての話。
なんだかもの足りない感じがします。
実は、これまたかわいい「顔」になるそうで、とても楽しみ。

ミシマサイコ。
うちの地元では、これを大々的に栽培していたころがありました。
だから、せっかくのこの小さな黄色の花も、ちょっと色気なく見えてしまう。
「実用」は生活や身体に直結します。
そうすると、やはり余裕やゆとりをも意味する「美」とは
解離してしまうのでしょうか。
でも、たとえば、身体が欲するものは「おいしい」と感じるように反応するし、
虫や動物(人を含む)は花の美しさを信号にしてすり寄ったり。
なんだか、考えていると頭が混乱しそうなのでやめておきましょう。
もしかしたら、薬用として捉えるときと、食用として捉えるときとでは、
反応する感覚が違うのかもしれません。
また、とてつもなく余裕のあるときに考えてみます。

--------------------
コガネバナ(学名:Scutellaria baicalensis)
シソ科タツミナソウ属
根を乾燥したものを、生薬で「黄芩(オウゴン)」といい、民間(単独)では用いず、漢方処方のみで使う。
フラボン誘導体などを含み、充血、発熱に伴う頭痛、腹痛、下痢、胃炎、腸炎に役立ち、
三黄瀉心湯や小柴胡湯、黄連解毒湯など53処方に配剤されて用いられている。
1771年『薬帳(著/吉益東洞)』には
「心下痞(シンカヒ)を主治す。胸脇苦満、心煩、煩熱下痢を兼治す」という記述がある。
(参考:イー・薬草・ドットコム武田薬品ホームページ/『原色薬草図鑑』北隆館)
--------------------
ミシマサイコ(学名:Bupleurum scorzonerifolium)
セリ科ミシマサイコ属
薬用部位は根茎で、日干しにして乾燥させたものを「柴胡(サイコ)」という。
サイコサポニン,フィトステロールなどの成分を含有し、
解熱、鎮痛、解毒として抗炎症、肝臓などの漢方治療に配合される。
漢方処方としては、小柴胡湯や大柴胡湯など43処方に。
(参考:イー・薬草・ドットコム武田薬品ホームページ

0 件のコメント:

コメントを投稿