2014年10月9日木曜日

20141009:番外編。湧永製薬の薬草園。

今日は薬草園を飛び出して、思いつきのまま湧永の薬草園に。
せっかくなので、薬草園ではなかなか見かけないものを。


ヘビが口を獲物を見つけて口を開いたみたいなコレは、
メドウ・クラリー(または、メドーセージ)。
原産地の1つであるパラグアイの先住民グアラニ族に由来する
「サルビア・ガラニチカ」という名が正式。
サルビア、と言われたら、なんとなく親近感がわくのではないでしょうか。
赤いサルビアはよく園芸用で学校の花壇などに植えられているし、
小学生のころは花壇に忍び込んで、花びらを抜き取って、
その奥の蜜を吸ったものでした。
甘いのがうれしい、というよりも、
花びらをうまく抜き取れるかどうか、
たくさん蜜が詰まっているものを抜き取れたかが重要。
それに、おいしそうに見えない赤々とした花の蜜が
意外とおいしい、ということがうれしかったのだと思います。

あまりに異なる「メドーセージ」という呼び名は、
日本へ輸入されはじめたころ、
流通業者が間違ってなづけたためと言われているそうです(Wikipedia)。
ついでに、花言葉は「幸せな家族」「全て良し」「普遍愛」。
とてつもなく楽観的なのでした。

花びらが落ちたあとの萼の様子。
これも、なんか趣あり。

サラシナショウマです。
ブラシのように細かく咲いた白い花。
ちょっと幻想的です。
食用ならば春先に、1〜2日間、小川の清流などで
しっかりさらしてアク抜きをして茹でて、おひたしなどの山菜料理に。
この「しっかりさらす」というところから、「晒し菜升麻」なんだとか。

近くの札には「カワラサイコ」とありましたが、これは違うもののよう。
これは何だろう。セリ科だろうけど…?

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サルビア・ガラニチカ(学名:Salvia guaranitica)
シソ科アキギリ属
薬用部分は葉、種子。食欲不振に内服、眼病に外用で。
学名の「salvia」は、ラテン語の「salvare(=治療)」から。
(参考:湧永製薬薬草園の立て札より)
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サラシナショウマ(学名:Cimicifuga simplex)
キンポウゲ科サラシナショウマ属
薬用部位は根茎。生薬名は「升麻(ショウマ)」で、日本薬局方にも。
有効成分は、フェノールカルボン酸、フェルラ酸、カフェー酸、四環性・トリテルベンなど。
単独で用いられることは少なく、漢方処方で発汗、解熱、解毒薬として配合される。
(参考:イー・薬草・ドットコム

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