2014年10月29日水曜日

20141029:トウゴマ。

トウゴマは、そのトゲトゲしい実を縮小させながらも、
未だに毒々しく鮮やかな赤い花をつけているのでした。
でも、この奇妙なビジュアルは、嫌いではないのです。

このトウゴマの種子から抽出されるタンパク質リシンは猛毒。
推定の最低致死量は体重1kgあたりたったの0.03mg。
服用するとリシン分子のサブユニットのひとつが
rRNAの中枢配列を切断する酵素として機能し、
体内でのタンパク質合成が停止、
それが全身に影響していくことによる仕組みで、
服用後10時間程度で毒作用が生じるとのこと。(Wikipedia

でも、多くの毒草とされるものが、
必ずしも毒草としてのみ扱われてはいません。
チョウセンアサガオやマオウだって、薬として活躍しているし。
なんとなく刹那的で、先生の話の中で一番好きな話のうちのひとつです。

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トウゴマ(学名:Ricinus communis)
トウダイグサ科トウゴマ属
原産は東アフリカと考えられているが、現在では世界中に分布している。
薬用部位は種子。漢名で「蓖麻子(ヒマシ)」という。
種子にはヒマシ油が40〜60%含まれていて、
そのヒマシ油にはリチノレン、リチニンなどが含有され、下剤作用がある。
(参考:イー薬草ドットコム

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